全国各地でクオリティの高い映画が上映される中、映画館がアートギャラリーと化す珍しい試みとして、横須賀HUMAXシネマズで開催中の「海外版オリジナル映画ポスター展」が脚光を浴びています。このイベントは海外で公開された映画のポスターを紹介するもので、観客の心を掴む独自の魅力を持っています。
今回の展覧会は好評を受けて、横須賀や池袋、さらには成田の映画館で延長が決まり、展示されるポスターは総数385枚にのぼります。特に横須賀HUMAXシネマズではおよそ300枚の海外版ポスターがロビーを華やかに彩り、来場者の目を奪っています。
オリジナル映画ポスター展を立ち上げるきっかけは、担当者自身の偶然の経験から始まりました。ある日、家族から「大学病院で海外版映画ポスターが飾られている」との話を聞き、興味をもって訪問したのが運命の出会いでした。実際の展示を観ることで、日本版とは異なる独特なデザインに魅了され、そこに集まる来場者との会話を通じて、映画のアート性を感じ取ったと言います。
「ぜひとも映画館で多くの人々にこの魅力を伝えたい」との思いから、この展示企画が実現しました。協力したのはFine select Alchemiという展示会社。準備にあたって多くの努力が注がれましたが、結果として訪れた観客たちは、懐かしい映画ポスターを前に楽しいひと時を過ごしています。
展示を担当したスタッフの林さんは、「300点以上の映画ポスターに囲まれた空間ができたことで、映画館に足を運ぶ楽しさが増した」と話します。ポスターを通して、映画を観ることが“見る”だけでなく“飾る”楽しさを提供しているのです。設置中には多くの来場者が興味を示し、ポスターを購入する方もおり、展示が観客に何らかの感動を与えている様子が伺えました。
このようにして、映画館は単なる映画の上映場所から、アートを楽しむ場へと進化しています。林さんは今後の展開にも意欲を示し、「映画館全体で作品を楽しむ空間を作りたい」と語ります。音響設備や飲食メニュー、さらに装飾にまでこだわり、入るだけでワクワクする空間を目指すとのこと。今後の取り組みにも期待が寄せられます。
この特別展示は、観客にとっても思い出や感動を呼び起こす素晴らしい機会となります。普段なかなか見ることのできない映画ポスターに触れることができるこの機会をお見逃しなく、ぜひ訪れてみてください。
展示概要は以下の通りです。
- - 展示会名:海外版オリジナル映画ポスター展
- - 開催場所:横須賀HUMAXシネマズ・池袋HUMAXシネマズ・成田HUMAXシネマズ
- - 期間:~12月中旬(横須賀・池袋は3月31日まで延長)
- - 協力:Fine select Alchemi(ファインセレクトアルケミ)
映画を観ること以上に、アートとしての映画ポスターを楽しむ新しい体験を提供するこの展示。観客同士の交流や、自身の映画体験を振り返る場にもなっており、映画館の持つ新たな魅力を再発見させてくれます。ぜひ、作品と人々をつなぐこの特別な場を訪れて、映画の世界観を楽しんでみてはいかがでしょうか?