進路はもっと多様でいい!
2023年10月、株式会社NIJINが主催するオンラインイベント「未来を考える進路座談会」が開催されました。このイベントは、不登校の小中学生とその保護者を対象に、進路やキャリアについての選択肢を模索する場として企画されたものです。
イベントの意義
現代の進路選択は、従来の「大学へ直行」パターンから、多様な形へと進化しています。不登校を経験した学生が自らの学びの方式を見直す機会を持ち、また留学や起業という新しいキャリアパスを選ぶ姿があります。本イベントでは、そんな日常の中での実体験や率直な意見を子どもたちや保護者に伝え、生徒が自分自身の未来をより自由に選ぶ手助けをすることを目指しています。
イベントの内容
今回の座談会には、現役高校生を含むゲストが3名参加し、それぞれ独自の進路体験を基に進路についての視点を共有しました。
高校生のトークセッション
不登校を跳ね飛ばし、海外の教育機関で学んだ学生がその経験を赤裸々に語りました。留学という選択を通じて、どのようにして学びのスタイルを見つけていったのか、また日本の学校制度との違いについても触れられました。家族でさえも得られない、他者との関わりから受けた刺激や自己成長の機会についても熱く語りました。さらに、社会に飛び込んで自身で事業を行うという道も選び、その熱意と未来への展望が参加者に大きなエネルギーを与えました。
「自分の“好き”を大切に、好きなことがなくても焦る必要はない」という彼らのメッセージには、参加者の心をつかむ力がありました。
保護者の視点から進路選びを考える
また、NIJINアカデミーからの卒業生の保護者もゲストとして登壇し、保護者としての進路選択の難しさやサポートについて語りました。他の保護者からの質問に答える形で、子どもたちの進路決定過程の裏話や「親も息抜きが必要」というリアルな意見を紹介しました。子どもへのサポートの方法として、「子どもの納得感を大切に物事を決めること」が特に重要であるとのアドバイスもありました。
NIJINアカデミーとは
2023年に設立されたNIJINアカデミーは、不登校の小中学生を対象にしたオルタナティブスクールであり、多層的な心理的安全性や一流教師による対話式授業を特色としています。全国38以上の都道府県から約550名が入学し、個々の学びに対して新たな選択肢を提案しています。学校に通えないことで生じる劣等感や罪悪感を克服し、未来に希望を持つことができる環境作りに取り組んでいます。特に、希望する生徒の9割以上が在籍校の出席認定を得ているということも、大きな実績として評価されています。
このように、多種多様な進路選択について深く考えることができる場を提供することで、NIJINアカデミーは未来を担う子どもたちに新たな可能性を見せることを目指しています。私たち保護者も、彼らの選択を尊重し、支えていく姿勢が求められています。未来の教育は、価値観や選択肢が多様であることが前提です。子どもたちが自信を持って進むための道を一緒に歩んでいきましょう。