新たな学びの旅
2025-08-03 14:40:30

不登校からの新たな学びの形—NIJINアカデミーの修学旅行事例

新たな学びの旅の形〜NIJINアカデミーの取り組み



2025年6月、オルタナティブスクールであるNIJINアカデミーは、北海道の白老町と札幌市を巡る修学旅行を実施しました。この旅行の最大の特徴は、すべて生徒が主体となって行き先やテーマを提案し、計画した点です。そして、帰ってきてからは「事後学習」として、旅で得た体験をもとにプレゼンテーションを行いました。

学びの循環を実現する旅



生徒たちは、「楽しかった」という感情を超えて、旅を通じた探究を通して真の学びへと昇華させました。修学旅行後は、以下の三つのテーマについて取り組みました。
1. アイヌ文化を深く理解する
2. 自分のルーツを調査する
3. 修学旅行での成長を振り返る

初めは「この中から一つ選んでください」という形で提案されましたが、子どもたちの自主性と探究心により、ほとんどすべてのテーマに取り組む姿勢が芽生えました。彼らは、旅での感動を自らの言葉で表現したいという強い思いを持っていました。

多様なアプローチでのプレゼンテーション



修学旅行の振り返り集会は、7月16日に実施され、希望した10名の生徒の内8名が全校の前でプレゼンテーションしました。それぞれの発表は、個性あふれるユニークな内容でした。「アイヌ文化」に魅せられた生徒は、アイヌ語や建築について調査し、レポートを作成。さらに、アイヌ衣装を身にまとい、文化を写真で紹介した生徒もいました。これに加え、マインクラフトを使用してウポポイの建物を再現した生徒の発表も存在しました。

「自分のルーツの探究」では、お墓の家紋を手がかりに家系をたどり「歴史上の人物と繋がっているかも」との興奮を伝えたり、家族にインタビューを行い家系図を作成した生徒のプレゼンもありました。自分の成長について振り返る学生は、初めての飛行機搭乗などのエピソードを話し、自らの経験を言語化していきました。「発表してよかった」との声が多く、自信に繋がる素晴らしい経験となりました。

大人の関わり方も重要な要素



NIJINアカデミーの修学旅行は、どの学年の子どもでも参加でき、保護者も同伴可能です。実際に親子で参加したケースもあり、親は信頼できる大人としてサポートを行いました。また、教員たちも学び続ける姿勢を体現し、Instagramでの活動が話題を呼んだことを受け、授業では何が心を動かすのかを探る授業が行われました。生徒たちと一緒に「伝える力」を学ぶという新たな試みが行われています。

NIJINアカデミーの教育理念



NIJINアカデミーは、不登校や学校に馴染みにくい子どもたちのためのオルタナティブスクールで、2023年9月に開校しました。ここでは、「旅を点で終わらせず、体験を言葉にして他者と分かち合い、新しい問いを生み出す」という理念を持っています。修学旅行の取り組みは、生徒たちが自らの学びを深める機会を自然に創り出す素晴らしい体験となりました。

未来を照らす教育の可能性



NIJINアカデミーは、「教育から国を照らす」という理念のもとに、教育課題を仕組みから解決する「JAPAN EDUCATION COMPANY」としての役割も果たしています。今の学校において自らを表現できない子どもたちには希望が与えられ、全ての子どもたちが幸せで満ち足りた未来を築くために、様々な教育問題に挑戦し続けています。学校に代わる選択肢として、生徒たちの多くが在籍校の出席認定を得ています。これからも、NIJINアカデミーの教育は新たな未来を切り拓いていくことでしょう。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

関連リンク

サードペディア百科事典: NIJINアカデミー 子ども主体 修学旅行

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。