香川県のファミリーマートにて地域の方言対応ATMサービスが開始
香川県のファミリーマートに設置されたイーネットATMが、地域の方言で挨拶をするサービスをスタートさせました。2023年8月4日から利用可能になったこのサービスは、香川県の魅力を地域の方言で感じてもらうことを目的としており、行員による音声録音で実現しました。
ご当地言葉で挨拶
このATMの設置にあたり、香川大学の柴田名誉教授が監修したもと、地元百十四銀行の行員が各地域の方言を用いて音声を準備しました。ATMを利用する際には、カードを挿入するタイミングで「いらっしゃいませ」と言い、取引終了後には「ありがとうございました、またお越しください」と温かな言葉が返ってきます。
各エリアの方言
- いらっしゃい ⇒ いらっしゃい、よーおいで
- ありがとうございました ⇒ ありがとなー、またきていた
- いらっしゃい ⇒ おいでませ、よーきたの
- ありがとうございました ⇒ ありがとなー、またきーまいね
- いらっしゃい ⇒ おいでまーせ、よーきたな
- ありがとうございました ⇒ ありがとなー、またきてな
このユニークな取り組みは、地域住民だけでなく観光客にも親しみやすさを与えるものとなっており、利用者からは早くも好評の声が上がっています。
99台のATMで利用可能
香川県内に設置されているイーネットATMは2025年6月末時点で99台あり、各エリアでの設置数は以下の通りです。
- - 東讃エリア:4台
- - 高松エリア:50台
- - 中讃・西讃エリア:45台
サービスの背景
このご当地言葉対応ATMの試みは、株式会社イーネットが2012年から進めている地域密着型サービスの一環です。沖縄県を皮切りに、これまでに21府県目となる香川県での展開を迎えています。他の地域と同様に、香川県でも地域の特性を生かしたATMサービスを提供しています。
楽しさ満載のデジタルサイネージ
また、ATMの上部にはデジタルサイネージが設置され、地域の名産品や名所を紹介。写真と共にご当地言葉の動画が流れる仕組みとなっており、視覚的にも楽しむことができます。流れる動画は15秒ごとに約5分間隔で放送されています。
株式会社イーネットの取り組み
会社自体は、都市銀行や地方銀行はもちろん、コンビニエンスストアや警備会社などが協力して運営されている共同株式会社です。全国のコンビニやスーパーなどにATMを設置しており、多様な流通網を有しています。各地域に密着したサービスを展開することで、地域住民に愛されるATMの存在を目指しています。
このように、イーネットATMは香川県における地域活性化の一端を担い、地域の言葉を通じてさらに親しみやすいイメージを提供しています。今後も、地域を元気にする取り組みに期待が高まります。