8歳の絵本作家が描く震災のメッセージ
能登半島地震の記憶をやさしく伝え、未来を担う子どもたちにその重みを考えさせる絵本『門前のパンダちゃん』。この物語は、地震によって祖父母の家が全壊し、倒れた家具の隙間から見つけたぬいぐるみのパンダちゃんの視点を通して描かれています。石川県白山市に住む8歳の子供が手がけたこの絵本は、小さな子どもたちにも理解しやすい言葉で、やさしく震災の現実を表現しています。
本書の目的は、震災の記憶を風化させないこと。子どもの視点から語られることで、大人たちの心にも新たな気付きや感情が呼び起こされるのです。特に、まだ震災を知らない小さな子どもたちに対しても、「何が起きたのか」をやさしく、しかし真剣に伝える努力がなされています。
『門前のパンダちゃん』プロジェクトの背景
この絵本は、能登半島地震が発生した2024年1月1日から始まります。地震による被害を受けた地域の中で、大人たちだけでは感じ取れない子どもたちの想いを、絵本を通じて伝えていこうという思いからスタートしました。絵本の初版は500部、自費で印刷され、金沢まいもん寿司グループの協力のもと、募金をしてくれた方々に配布されました。この初版はわずか3週間で完配し、さらに300冊の増刷が決まりました。
地震記憶のためのクラウドファンディング
この絵本のさらなる普及を目指して、2025年7月にクラウドファンディングが開始されます。プロジェクト名は『門前のパンダちゃん』絵本寄贈プロジェクトで、全国の学校や図書館などに寄贈することが目指されています。この活動は、絵本を通じて得た募金が、地震の舞台となった輪島市門前町の「黒島みらい会議」に届けられることを意図しています。
絵本への思いと今後のビジョン
代表の大脇希映さんは、自身の祖父母の家が全壊したという実体験を経て、「自分に何ができるのか」を真剣に考え続けました。彼女の娘が感じた地震の体験をまとめたこの絵本を通して、同じように震災を経験していない子どもたちにも、当時何が起きたのかを心で感じてもらいたいという強い思いが込められています。震災の記憶を次世代に繋げていくために、どんな小さな絵本でも、その影響力は大きいのです。
支援の形は様々で、絵本の配布を通じて多くの人々にそのメッセージが広がっていくことを願っています。この絵本が大人にも響くことを願い、共に未来を担う子どもたちの心に、しっかりとメッセージを伝えていける活動を続けていく必要があります。未来の子どもたちへ、どうか温かいご理解と支援をよろしくお願いいたします。
お問い合わせ
このプロジェクトに関する詳細は、以下の連絡先までご連絡ください。
- - 団体名: 門前のパンダちゃん 義援金プロジェクト
- - 代表者名: 大脇 希映
- - E-mail: monzenpanda.reliefproject@gmail.com
この絵本が、社会にインパクトを与え、未来に希望をもたらす一助となることを信じています。