料理を通して見える里親制度の現実
東京都では、様々な理由により家庭で暮らすことができない子どもたちが約4,000人。それでも、彼らには「家庭で育つ」という選択肢としての
里親制度があります。この制度を普及させるため、元委託児童の若者たちが立ち上がりました。
「
さとっこキッチン」というイベントが、2025年7月5日に東京都国分寺市で開催されます。このイベントは、元委託児童の若者たちが中心となり実施する企画で、家庭で育つことの重要性や里親制度の理解を深める場を提供します。主催団体の
特定非営利活動法人キーアセットは、家庭で暮らせない子どもたちの支援を行っている団体です。
参加者とのつながりを生む料理体験
本イベントの特徴は、料理を通じて養育家庭の実際の声を聞くことができる点です。参加者全員で実際に生春巻きを作ることで、自然と会話も生まれ、元委託児童の若者たちがどのように育ったのかを理解する手助けとなります。これにより、里親制度に対する理解が深まり、今後の制度のあり方を一緒に考える機会となるでしょう。
華やかさだけではない、リアルな声
「さとっこ」とは、養育家庭で生活した経験を持つ若者たちが自ら名付けた愛称です。彼らのリアルな体験談は、ニュースでは知り得ない貴重な情報です。多くの人々に理解されない里親制度の現状を伝えるため、イベントは積極的に参加者を募集しています。料理を通じて、参加者は実際にどのような支援が必要か、何ができるのかを考えるきっかけを得られます。
未来につながる第一歩
現在、東京都内において里親家庭登録数が不十分であるため、多くの子どもが家庭的な環境を経験できません。これを改善するためには、地域社会の理解と協力が不可欠です。今回のイベントは、元委託児童の若者たちが自らの体験を通じて、その重要性を訴えかける貴重な第一歩となるのです。
イベント詳細
- - イベント名: さとっこキッチン
- - 日時: 2025年7月5日(土)11:00~14:00
- - 会場: カフェといろいろ びより、東京都国分寺市南町1-14-7
- - 対象: 20~60代の東京都内在住者、社会貢献に関心がある方
- - 内容: 元委託児童の若者の自己紹介、里親制度についての説明、料理体験
- - 申込方法: キーアセット東京国分寺事務所(042-314-9031)への電話またはこちらからGoogleフォームにて申込
このイベントに参加することで、あなたも誰かの居場所づくりに協力できるかもしれません。未来を担う子どもたちのために、ぜひご参加ください。