高校生発のランドセル
2025-06-30 14:44:48

四天王寺高校生が考案したランドセルの負担軽減機能「ぴたかる」が大阪万博で発表

四天王寺高校生が製作したランドセルの負担軽減機能「ぴたかる」



令和時代のランドセルに新たな革新が生まれました。兵庫県の株式会社セイバンが開発した、四天王寺高校の学生たちによるランドセルの負担軽減機能「ぴたかる」が、大阪・関西万博で発表されました。今年の6月28日に行われたこのイベントは、子どもたちの健やかな成長を思い、長年ランドセルの製造に情熱を注いできたセイバンの理念が反映されたものです。

「ぴたかる」って何?



「ぴたかる」とは、ランドセル内部に取り付ける付属品で、荷物を背中側に固定することで重心を安定させる役割を果たします。この装置によってお子さまの体への負担が軽減され、自然な姿勢でランドセルを背負うことが可能になります。小学生の姿勢悪化を防ぐこの機能は、現在特許出願中です。

セイバンの開発理念



セイバンは「お子さまのからだへの負担を軽減する」という理念のもと、約80年にわたってランドセルの機能性向上に努めてきました。その中で、四天王寺高校の学生たちが考えた「ぴたかる」というアイデアに強い共感を覚えました。この新機能の製作を支援することにより、学生たちの熱意を具現化するお手伝いをしたいと考えました。

学生たちの苦労と情熱



四天王寺高校の学生たちは、なぜ「ぴたかる」の開発に挑戦したのでしょうか。それは、小学生の姿勢悪化に対する問題意識から始まります。「ランドセルに重たい荷物を入れている状態では、良い姿勢をキープするのが難しい」と考えた彼らは、無意識下での姿勢改善を目指す機能を構想しました。また、心身に不調をきたす「ランドセル症候群」も視野に入れ、導入することになりました。

試行錯誤の日々



製作過程で学生たちは、アイデアを実際の形にするための試行錯誤を重ねました。特に、他社との差別化を図りつつ、固定性と軽量化を両立させることが課題でした。布製のバッグインバッグも考えましたが、重心の安定性に不安があったため、最終的には3Dプリンターを用いたベルト固定タイプに辿り着きました。

セイバンの思い



セイバンの開発担当者は、試作品製作の過程で「強度」と「軽さ」のバランスを追求しました。子どもたちが簡単に付け外しできるような製品を目指し、何度も調整を行いました。学生たちとの打ち合わせを通じて、「お子さまの負担を軽減する」という共通の目的に向かって全力を尽くしてきたという印象が残ったそうです。

今後の展望



「ぴたかる」の発表は、商品化への第一歩に過ぎません。セイバンは今後も子どもたちの健康を考慮した製品の開発に取り組むとともに、学生たちの夢が実現することを願っています。最終的には、販売に結びつけ、お子さまの笑顔を育む商品を送り出したいとの思いが込められています。

セイバンは未来を担う子どもたちを見守り、愛情あふれるモノづくりに取り組む企業として、これからも歩み続けていくことでしょう。


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