セントマティックが導く、新しい香りの世界
2025年6月20日、SCENTMATIC株式会社が主催する「香りの授業」が福井県若狭町立梅の里小学校で行われました。このプログラムは、子どもたちが香りを通じて自分自身の物語を作る感性教育を目的としています。対象となったのは、4・5年生の15名。
青梅が奏でる物語
特にこの授業では、地元の特産品である「紅映」の青梅に焦点をあてました。授業を担当したのは、町役場の農林水産課や地元の生産者の皆さん。青梅の香りを感じることで、子どもたちは視覚や聴覚、さらには豊かな想像力を掻き立てられ、「風に揺れるチューリップ」「夕焼け色の情景」など、それぞれのインスピレーションから生まれた言葉を共有しました。
授業の流れ
この特別なプログラムは、以下の4つのステップで進行しました:
1.
香りに集中する:目を閉じ、青梅の香りに心を寄せる。
2.
自由な発想を書く:香りから浮かんだ景色やイメージを書き出す。
3.
物語を創作する:書いたメモの中から好きな言葉を選び、自分だけの物語を創り出す。
4.
発表タイム:完成した物語を全員で発表し合い、互いの作品を楽しむ。
脳を活性化する香りと教育
この授業は、東京大学の農学生命科学研究科の研究室と共同で開発されたプログラムです。香りと言葉を同時に取り入れる体験が、脳の様々な部分を活性化することが明らかになってきました。この新しいアプローチは、子どもたちにとって成長の手助けとなります。
参加した児童の声
授業後、子どもたちから寄せられた感想には、驚きと喜びが溢れていました。
「梅ぼしは苦手だけど、香りをかいで物語を作るのが楽しかったから、前より梅が好きになった!」(5年生の女子)
また、4年生の男子は「梅がこんなに甘い香りだとは知らなかったので、これからいろんな香りを探したい」と話してくれました。このように、授業は彼らの心に新たな発見をもたらしました。
教員の感想
担任の斎藤先生は「2年前の授業の記憶が生徒たちに残っており、また参加したいという声を多く聞けて嬉しいです」と語ります。このプログラムは、生徒たちが香りに親しむきっかけとなり、新しい学びを提供することを目指しています。
まとめ
セントマティックの「香りの授業」は、青梅の香りを通じて子どもたちの創造性と感受性を育む独自の教育プログラムです。新たな視点から、香りの大切さを学ぶこの活動は、彼らの未来を豊かにする大きな一歩となるでしょう。今後も地域とともに、香りを育む活動が続いていくことを楽しみにしています。