小中学生のメール利用実態
最近、ニフティ株式会社が行った調査によると、小中学生の76%がメールを利用した経験があるとのことです。この調査は、子ども向けサイト「ニフティキッズ」で実施され、1,662人の小中学生からの回答が得られました。ここでは、彼らのメール利用について詳しく見ていきたいと思います。
メールを使う割合
調査によると、小中学生のメール利用率は76%と高く、特に小学生の方が中学生よりも頻繁に利用している傾向が見られました。このことから、小学生は日常的にメールを使う機会が多いことがわかります。実際に「使っている」または「たまに使っている」と答えた割合を合わせると、90%以上がメールを利用していることが明らかになりました。
メール利用の環境
メールを使う環境についても注目されます。調査によれば、最も多くの子どもたちが「自分のケータイ・スマホ」を使ってメールを送信していることがわかりました。その他にも「キッズケータイ」や「家族共用のタブレット」などが利用されているようです。これにより、子どもたちが自分のデバイスを持つことが、メール利用において重要な要素であることが示唆されています。
エンゲージメントの違い
メールをどのようなシーンで利用するかにも興味深い結果が出ました。小中学生ともに「人とやりとりするとき」が最も多い理由でしたが、中学生は「SNSやサイトの会員登録」など、メール以外の用途にも利用している割合が高くなっています。これは、中学生になるとSNSの利用が進むことで、メール以外の連絡手段が増えることを示唆しています。
友人とのやりとり
やりとりをする相手についても違いが見られました。小学生は主に「お父さん・お母さん」とやりとりが多いのに対し、中学生は「友だち」が1位であり、友人とのコミュニケーションが活発化している様子が認められます。これは、子どもたちの成長とともに、友人との連携が強くなっている現れかもしれません。
メールの送受信状況
さらに、メールをどれくらい送受信しているのかも調査されました。「1~5通」のメールを送信または受信しているという回答が最も多く見られましたが、中には毎日20通以上送信しているという回答もあり、個々の利用状況にばらつきがあることがわかります。
メールアドレスの保有状況
自分のメールアドレスを持っているかという質問にも、多くの小中学生が「持っている」と答えており、小学生では53.1%、中学生では77.4%が所有しているとのこと。半数以上が「1個」を持っている一方で、3割以上の子どもたちは複数のメールアドレスを持っていることが明らかになりました。
メールを使わない理由
メールを使ったことがないと回答した子どもたちに、その理由を尋ねたところ、ケータイやスマホを持っている子どもたちの中でも「LINEなどの他のメッセージアプリを使っているから」という回答が全体の3割を占めました。特に中学生では、友人との連絡を重視した結果、気軽にメッセージがやりとりできるSNSを選択する傾向が見られるようです。
まとめ
この調査からは、子どもたちがメールを利用する実態や、SNSの影響がどのように現れているのかが明らかになりました。小中学生にとってメールは依然として重要なコミュニケーション手段ですが、その利用方法や頻度は変化していることが分かります。今後の子どもたちのコミュニケーションスタイルがどのように進化するのか、引き続き注目していきたいと思います。