鶴岡高専の「中学生ものづくり体験講座」
山形県鶴岡市にある鶴岡工業高等専門学校では、2025年2月11日に中学生を対象にした「ものづくり体験講座」を開催しました。この講座は、ものづくりの楽しさや科学の魅力を伝えることを目的に、平成21年から継続的に行われており、今回で14回目を迎えました。今回も多くの中学生が参加し、新たな創造の一歩を踏み出しました。
参加者の成長を促す4つのコース
講座はまず「機械系」「電気系」「情報系」「化学系」といった4つの異なるコースに分かれました。それぞれのコースでは、具体的なものづくりに取り組むことができ、たくさんの知識を学べるよう設計されています。
- - 機械系では、スマートフォンスタンドを作成。手を動かしながら設計のポイントを学びます。
- - 電気系は、金属探知機の製作に挑戦。電子部品に触れる貴重な体験が得られます。
- - 情報系では、オリジナルのテトリスゲームを作成。プログラミングの基礎を理解する手助けとなります。
- - 化学系では、超低温の世界を体感。他では味わえない実験を通じて科学への興味を深めました。
あたたかい指導のもと、初めは戸惑いながらも、参加者たちは次第に自信を持って取り組むようになり、楽しさを実感していました。
参加者の感想から見える学び
講座終了後には、参加者からの嬉しいコメントが多数寄せられました。「難しい部分もあったが、わかりやすく教えてもらえたので、楽しみながら学べた」といった感想や、「身の回りにある機械にも興味を持ちたい」という前向きな意見が聞かれました。中には「またこの講座に参加したい」との声もあり、ものづくりの楽しさが印象に残った様子がうかがえます。
鶴岡工業高等専門学校とは
鶴岡高専は、1963年に設立され、以来8,000名を超える卒業生を持つ、長い歴史を持つ教育機関です。その卒業生たちは地域の産業や技術革新を牽引しており、社会に大きな影響を与えています。
2015年には、より高度な産業ニーズに対応するために、「創造工学科」という新たな学科体制を導入しました。この新しい体制の下、学生たちは自学自習の精神を持ち、基本の原理を深く考え、実践を通じて工学センスを磨くことを目指しています。
参加することで得られるもの
この「中学生のものづくり体験講座」は、将来のキャリア形成や趣味としての技術の基盤を築く場としても非常に意義あるイベントです。機械や電気、情報、化学に関する体験を通して、新たな視点や興味を得る機会となるでしょう。自分の手で作ることの喜びを感じながら、成長できる貴重な体験を提供する場として、多くの方に参加してほしい内容です。
高校進学を控えた中学生はもちろんのこと、ものづくりに興味があるすべての方々にとって、魅力的な経験が待っています。