東京成徳大学中学高等学校のELSA Speak導入
東京成徳大学中学高等学校が2025年4月より、中学生向けにAI技術を活用した英語発話支援サービス「ELSA Speak」を導入することが決まりました。この取り組みは、同校が掲げる「徳を成す人間の育成」という精神のもと、グローバル人材育成を目指す一環として進められています。
先進的な教育への志向
東京成徳大学中高は、ICTの活用や多様な留学プログラムを導入することで、生徒たちの創造性や主体性を育む教育改革に力を入れてきました。また、「Apple Distinguished School」として認定されるなど、先進的な教育機関としての地位を確立しています。
特に国際理解教育にも力を入れており、留学プログラムも豊富に用意されています。中学2年生はセブ島への短期語学留学を経験し、中3生は選択制で3ヶ月のニュージーランド留学、高校生には1年間のオーストラリア留学プランがあります。これらのプログラムを通じて生徒たちは国際感覚を養い、卒業後の進学にも生かすことができるのです。
ELSA Speak導入の意義
ELSA Speakの導入は、英語教育の更なる充実を図るものです。特に、留学プログラムを強化し、海外大学への進学を目指す生徒が増えていることから、発音やリスニングスキルの重要性が高まっています。
「ELSA Speak」を使用することで、生徒は自分のペースで学習を進めることが可能になります。利用は授業中に限らず、自宅や放課後でも行えます。このアプリでは、生徒の発音スコアが数値化されるため、進捗を実感しやすくなります。また、教師もこの客観的なデータを利用することで、指導方針を効果的に決定できます。
教員の経験と期待
英語科主任の河村陽介先生は、ELSAのパイロット版を使用して教科書本文の音読練習を行った結果、生徒たちはAIによる即時フィードバックを楽しみながら正確な発音を身に付けられたと話しています。従来の方法では見逃されがちな生徒各自の発音に対し、ELSA Speakが細かなデータを提供できる点が魅力です。
河村先生は、「すべての学年の生徒がそれぞれのレベルに応じた発音練習やAI会話を行えることで、全体的な英語力の向上が期待できる。」と期待を寄せています。国際社会で活躍する人材を育成するための英語教育を進める中で、ELSA Speakは一つの重要な鍵となるでしょう。
ELSAの全球的な影響
ELSA(English Language Speech Assistant)は、世界192カ国以上で6000万人のユーザーに支持されているAIパーソナルコーチアプリです。発音、アクセント、流暢さなどの弱点を特定し、短期間で改善を図ることができるのが特徴です。そして2024年10月からは駿台グループとのパートナーシップも進められ、多様な教育機関での導入が進みます。
終わりに
東京成徳大学中学高等学校は、ELSA Speakを通じた高度な英語教育により、生徒たちが国際舞台で活躍できる力を育んでいくことでしょう。これからの取り組みにも、ぜひご注目ください。