紙の未来を切り拓く探求授業
大阪をベースにする株式会社高速オフセットは、学習塾「類塾プラス」と協力し、子どもたちと共に「紙の可能性」について考える特別な講座を実施しました。この企画は、持続可能な社会についての理解を深めることを目的としており、7月末から9月末の約2か月間にわたって展開されました。
高速オフセットの目的
高速オフセットは「ワクワクする紙製品で持続可能な世界を作る」ことを掲げ、KAMIKENプロジェクトによってサステナブルな紙の普及に取り組んでいます。今回は、学ぶことが楽しいという感覚を通じて、子どもたちの未来に向けた好奇心を育むための機会を提供することにしました。
探求講座の内容
「類塾プラス」の探求講座では、教科書の知識を活かしつつ、社会に目を向けて仲間と共に探究していきます。この講座のテーマは「紙の可能性」。全9回の授業が行われ、小学3年生から高校3年生までの多くの生徒が参加しました。
初回の授業では、高速オフセットの企業理念や印刷業界の現状について説明し、続いて「紙が社会にどう貢献しているのか」を自由に考える時間を設けました。子どもたちは、「紙とデジタル、それぞれの良さ」や「将来の紙の使い方」などについて議論を深めました。
中間発表の様子
探求講座の途中では、中間発表も行われ、各グループが選んだテーマに基づいて意見を共有しました。
「紙は思い出を形にするための存在」とする意見に対し、デジタルは情報量の多さや軽さがうまく言及されました。
紙がなくなることの影響を考察する中で、伝統技術の消失や環境への影響が挙げられました。
「デジタルと連動する紙」や「災害時に活用できる紙」など、未来を臨むユニークな提案が飛び出すなど、子どもたちの創造力が光る瞬間となりました。
バナナペーパーの可能性
中間発表の後には、特にサステナブル紙に注目した授業が行われ、子どもたちは「バナナペーパー」について学びました。このサステナブルな資源を使って、どのように社会貢献ができるかを考えるプロジェクトの一環です。
最終発表の準備
最終的な発表では、子どもたちが「展示会でバナナペーパーを広めるための企画」を考えることになりました。アイデアをチームで話し合う過程では、キャッチコピーや展示内容について真剣に取り組む様子が見受けられました。バナナの形をしたおみくじの配布や、インパクトのあるブースデザインなど、実情を反映した独自の提案が数多く寄せられました。
感想と今後の展望
子どもたちからは「企業の現場を知ることができた」「バナナペーパーが人々の生活に貢献するとは驚きだった」という言葉が聞かれ、学びの場としての意義が感じられました。
そして、高速オフセットは今後もKAMIKENプロジェクトを通じて、サステナブルな活動や意識啓発に取り組んでいく方針です。子どもたちと共に育んだ「未来を変える力」が、持続可能な社会の実現に繋がることを心から願ってやみません。