小中学生の約8割がお小遣いを受け取る実態
ニフティ株式会社が実施した「おこづかい」に関するアンケート調査によれば、小中学生の約80%が定期的におこづかいを受け取っていることが明らかになりました。調査は「ニフティキッズ」を通じて行われ、2,573件の有効回答が集まりました。この結果から、現在の小中学生のおこづかい事情を浮き彫りにしていきます。
おこづかいの額とその使い道
最も多かったおこづかいの金額は、小学生が月500~1,000円、中学生が1,000~2,000円という結果でした。また、貯金を最も多く選んだのは小学生で「~300円」、中学生では「500~1,000円」が一般的でした。つまり、多くの子どもが自分の将来を見越してお金を貯めていることがわかります。
家庭によっては、おこづかいの使い方にルールを設けているところも多いようです。例えば、「毎月2000円以上は使わない」「お金の貸し借りは厳禁」など、金銭管理の教育を行っている家庭もありました。一方、何のルールもない家庭もあるため、その実態は様々です。
子どものおこづかい交渉術
面白いのは、おこづかいをアップさせるために子どもたちが親に交渉するケースです。約25%の小中学生が交渉した経験があり、その方法も様々。友達の状況やインターネット情報を駆使して交渉する子もいれば、成績を向上させて報酬を得るルールを提案するなど、創意工夫が見られます。「カフェで働きたい」「本屋に行きたい」といった夢を持つ子どもたちも多く、アルバイトを意識した回答が多いことも特徴です。
その他の使い道と傾向
おこづかいの使い道としては、本・雑誌・マンガやお菓子といった娯楽品が選ばれる一方、人気キャラクターのグッズも上位に入っています。このように、子どもたちは楽しみのためにもしっかりとお金を使っているのです。
全体を通して見てみると、アンケート結果は単にお金の使い方だけでなく、子どもたちの価値観や欲求を反映したものになっています。これからの時代、経済教育の重要性がますます高まってくるでしょう。
結論
この調査は単におこづかいの額を示すだけでなく、家庭における教育の在り方や、子どもたちの経済観念がどのように形成されているかを考える契機となるものです。今後もこのような調査を通じて、子どもたちのリアルな声を届けていきたいと思います。