ICT教材eboardが進化!「やさしい字幕」にふりがな機能がつきました
教育において、すべての子どもたちに平等な学習機会を提供することは、非常に重要です。NPO法人eboardが開発したICT教材「eboard」では、特に学びづらさを感じている子どもたちのために「やさしい字幕」という新しい字幕機能を提供しています。今回は、この「やさしい字幕」にふりがな(ルビ)が追加されたことについてご紹介します。
「やさしい字幕」って?
「やさしい字幕」とは、特にろうや難聴の子ども、日本語の支援が必要な外国につながる子、発達障害を持つ子どもたちを対象にした教育支援のためのプロジェクトです。これまでeboardでは、難解な部分を簡単に理解できるよう、字幕の表示量を減らし、文章の内容を簡素化するなどの工夫が施されてきました。
この「やさしい字幕」は、2020年7月から約1年をかけて、19の企業や団体から参加いただいたボランティア1,120名の協力のもとで制作され、義務教育課程をカバーする唯一の字幕機能として誕生しました。このプロジェクトは、SDGs(持続可能な開発目標)に貢献する活動としても高く評価され、2021年にはSDGs推進副本部長賞を受賞しています。
ふりがなの追加で学習をもっとスムーズに
新たに追加されたふりがなは、小学校と中学校でのすべての映像授業に対応しています。これまでもやさしい字幕の中では、該当学年で学ぶ漢字に対するふりがなタグが付いていることがありましたが、今後は全ての漢字にふりがなが表示されるようになります。これにより、特に不登校や学習障害などの理由で、漢字学習に遅れが生じている子どもたちもスムーズに学びを進めることができます。
具体的な活用事例
例えば、算数や国語の映像授業で、漢字がふりがな付きで表示されることで、子どもたちは自信を持って学習を続けることができるようになります。字幕のふりがなによって、苦手意識を減少させ、学びたいという気持ちを育む支援が行えるのです。アカウントがなくても利用できるこの機能は、すべての子どもたちに開かれた学習の場を提供しています。
今後の取り組み
NPO法人eboardは、「学びをあきらめない社会」をミッションとし、引き続きさまざまな支援を行っていく方針です。養成講座や、学習支援団体との連携を通して、全国12,000以上の教育現場でeboardを活用した学習が行われており、毎月20万から30万人にも利用されているとのことです。eboardのさらなる発展と、より多くの子どもたちに学習機会を提供する活動から目が離せません。
まとめ
「やさしい字幕」のふりがな機能の追加は、教育の未来において欠かせない一歩です。eboardは、今後もすべての子どもたちが平等に学ぶ権利を尊重し、サポートしていくでしょう。詳細については、
こちらのページをご覧ください。