ラオスの小学校で発見された不発弾
2026年4月29日、テラ・ルネッサンスが報告したように、ラオス北部の小学校で不発弾が発見されるという危険な状況が生じました。シエンクワン県ペック郡にあるシーシェンマイ小学校で、5年生の児童が掃除の際にこの不発弾を見つけ、なんと素手で教師の元まで運んできたというのです。この行動は、児童たちが不発弾の危険性を十分に理解していないことを如実に示しています。
テラ・ルネッサンスの現地スタッフであるコーンサミンは、迅速に安全な場所への移動指示を出しました。幸運にも、ラオスではメーデーの連休中であり、休暇明けに不発弾撤去専門の組織が対応する予定です。
不発弾が作る恐怖
ラオスでは、ベトナム戦争時代から残る不発弾が未だに放置され、約8000万発もの爆弾が地下に埋まっています。これらは農地や学校、森など、人々の日常生活の近くに存在しており、非常に危険です。
2026年3月、テラ・ルネッサンスの広報室マネージャー、下野久美氏は、学校を訪れた際に穏やかな風景の中に訓練を受ける児童の姿を目にしました。学校の教室の壁には、「不発弾回避教育」のポスターが掲示され、子どもたちは「ボンビー」と呼ばれる子爆弾の種類を学んでいました。
このような教育は本来、学びの貴重な時間を使って行われているものですが、それはラオスの子どもたちが直面する危険を減らすためには欠かせないものとなっています。教育の一環として、紙芝居や歌、カードを用いて不発弾の見分け方を学びます。
自由な学びの場が奪われる
本来であれば、教室の飾りつけには世界地図や愛らしい絵画が使われるべきです。しかし、ラオスでは多くの児童が不発弾による事故で大切な命を失っている現実があります。8歳の少女、パナ・ヤンさんは、庭でゴミを焼却している際に埋まっていた古い銃弾の爆発により片目を失いました。彼女の目の中には今も破片が残っているのです。
このような悲劇は、決して遠い国の出来事ではなく、ラオスの現実として常に横たわっています。
不発弾教育の普及を目指して
テラ・ルネッサンスは、不発弾回避教育をラオス国内の25の学校で実施しています。しかし、彼らの真の目標は、これを単なる支援活動にとどめず、国の教育システムとして定着させることです。ラオス事務所のプロジェクトマネージャー、岩村華子氏は、「私たちが去った後も、教育が地域に残る必要がある」と語っており、先生向けの研修プログラムを整備し、学校で継続的に行えるよう提案を進めています。地域全体で不発弾教育を広める「シエンクワン・モデル」の構築も視野に入れて活動しています。
日本の支援が子どもたちを守る
教室に掲示されたポスターは、日本の支援者の寄付によって印刷されています。ラオスでは、1000円で3枚のポスターを印刷でき、これが子どもたちの危険を伝える貴重な教材となっています。このような支援が、実際に多くの子どもたちの命を守る一助となっているのです。
今回の事件は、不発弾回避教育が子どもたちの命と未来を守るために不可欠であることを再認識させるものとなりました。戦争が終結した後も、土の中に残された不発弾は世代を超えて影響を及ぼし、現在も新たな危険物が世界中で生まれ続けています。
テラ・ルネッサンスは、ラオスの子どもたちを守るための活動を引き続き行い、戦争の影響が未来の世代にまで残る現実を広く伝えていくことを目指しています。