福島の海の魅力を子どもたちに伝える出前授業プロジェクト
2026年1月、福島大学生が中心となって「福島の海」にフォーカスした出前授業が、会津若松ザべリオ学園小学校と福島大学附属小学校で開催されました。このプロジェクトは、次世代に豊かで美しい海を引き継ぐために、海を通じて人々がつながることを目的とした【日本財団「海と日本プロジェクト」】の一環として実施されました。
参加した学生の学びのプロセス
昨年秋から動き出したこの出前授業プロジェクトには、福島大学の学生5名が参加しました。彼らは「福島の海」や「常磐もの」について詳しく調査し、授業内容をどのように構成し、分かりやすく伝えるかを考えてきました。特別サポーターとして呼ばれたのは、さかな芸人のハットリさんです。彼が持つユーモラスな視点は、授業を一層楽しいものにする手助けをしました。
現地研修の体験
出前授業を行う前の事前学習として学生たちは、実際の水産業の現場を訪れ、漁業や養殖業の実際を学びました。相馬市では水産業現場で中澤水産と福島県水産資源研究所を訪問し、実際の流通の仕組みや持続可能な漁業の重要性を理解しました。その後、割烹やましたで地元のトラフグ料理を味わい、海の恵みを直に感じる貴重な体験をしました。トラフグについての説明も受け、地元食材への興味が広がりました。
さらに、相馬双葉漁業協同組合で漁師からの話も聞き、地域ブランド「福とら」がどのようにして確立されたのかを知ることができました。海の資源を大切にする姿勢や、その背景にある努力に触れることが、学生たちの学びを深めました。
次の日にはいわき市を訪れ、丸源水産食品や福島県水産海洋研究センターでの講義を通じて、海洋環境の変化についての理解を深めました。加えて、実際の食を体験しながら、地元の料理を味わうことで、学んできたことを体験に結びつけました。
出前授業の開催
そして、いよいよ出前授業がスタートしました。会津若松ザべリオ学園小学校で実施された授業では、学生たちが「ヒラメとカレイの向きの違い」や「タチウオの漢字」など、興味を引くクイズを用いて、福島の海について楽しく解説しました。ハットリさんも登場し、魚にまつわるユーモアたっぷりの話を展開し、児童たちの興味を高めました。
また、児童たちは「福島の海の魅力を発信するために自分たちに何ができるか」というテーマでグループディスカッションを実施。彼らからは「実際に海に行ってみたい」「家族や友達に福島の海の良さを伝えたい」といった前向きな意見が次々と出てきました。
地域とのつながり
このプロジェクトを通じて、子どもたちが自らの言葉で福島の海の素晴らしさを伝える力を育むことができればと思います。今回はただ知識を得るだけでなく、地域とのつながりや自然との関係を考えるきっかけとなり、次世代の海への理解を促進する大きな一歩となることを期待しています。
参加した子どもたちの声は非常にポジティブで、「今まで知らなかった魚を知ることができ、興味が湧いた」とか「学習内容が本当に楽しかった」といった感想が寄せられています。これからも、福島の海の魅力を次世代へ伝えていく活動が続くことを願っています。
団体概要
一般社団法人ふくしま海と緑のプロジェクトは、福島県の海への理解を深めるための活動を行っています。イベントの開催やごみの削減運動を通じて、次世代を担う子どもたちに美しい自然を守り、大切にする心を育む取り組みを進めています。詳細は
こちらからご覧ください。