生成AIと地域社会で子どもを育む新教育システムの可能性とは

2025年3月2日、神戸市で開催された「第15回JDEC〜フリースクール全国大会〜」において、日本青年会議所（日本JC）が主催する分科会が行われました。この分科会は、子どもたちの教育の未来を考え、生成AIと地域社会との連携による新たな教育システム「Positive Learning Program（PLP）」の実践について話し合う場でした。

生成AIと地域教育の融合

教育現場では、個々の子どもに最適な学びを提供することが求められています。しかし、教員の負担や人手不足など、個別対応には多くの課題があります。そこで登場したのが、生成AIを駆使した新しい教育モデルです。このモデルは、地域の企業や住民とも密接に連携し、子どもたちにより良い学びの環境を提供することを目指しています。

今分科会には、フリースクール全国ネットワークと東京学芸大学の金子嘉宏教授が講師として参加し、PLPの理念と実践方法について詳しく説明が行われました。金子教授は、「未来を創る地域共育〜個別最適な学びの実現〜」というテーマで講演し、STEAM教育の実績などを紹介しながら、地域共育の重要性を説きました。

講演と体験ワークショップ

分科会は二部構成となっており、前半では金子教授の講演が行われ、その後、参加者は実際にPLPを体験するワークショップに参加しました。講演では、現代の教育が直面している問題や、生成AIを活用した個別最適な学びの実績が紹介され、参加者はその必要性を理解することができました。

後半のワークショップでは、参加者は3人一組に分かれ、役割を持って子どもの興味を引き出すためのワークシートに取り組みました。この体験を通じて、実際の教育現場でのコミュニケーションや、子どもが持つべき「好奇心」をどう引き出すかについて学びました。