サッカーと脳振盪の実情
2026-01-14 14:50:49

中高生サッカーにおける脳振盪の実態とその予防策について

中高生サッカーにおける脳振盪の実態とその予防策について



サッカーは日本国内でも非常に人気のあるスポーツで、多くの中学生や高校生が熱心にプレーしていますが、その中で懸念されるのが脳振盪です。脳振盪は外見からはわかりづらく、選手自身が気付かずに競技を続けてしまうことがあります。そのため、どのような状況で脳振盪が発生しやすいのかをしっかりと理解することは、予防のための重要な第一歩と言えます。

近年、独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC)と筑波大学の中田由夫教授が行った研究では、日本の中学・高校生サッカーにおける脳振盪の発生メカニズムを詳しく分析しました。この研究は、全国規模の保険登録データを用いて実施され、脳振盪が発生する場面や状況を明らかにしています。

脳振盪の受傷メカニズム



本研究によれば、脳振盪は主に接触によって引き起こされるとされていますが、そのメカニズムは単に選手同士の衝突に限定されません。接触後にバランスを崩して転倒し、その際に頭部が地面に衝突することが多くの脳振盪を引き起こす原因であることが分かっています。特に、試合中に発生する脳振盪が55%、練習中が44%というデータからも、試合中に注意を要することが浮き彫りになっています。

さらに、学年が上がるにつれ、試合中の接触が原因での受傷が増加する傾向がありました。中学1年生では49%が試合中の接触によるものだったのに対し、高校3年生では69%にまで増加しており、競技の強度が高まるにつれて、その危険性も増すことが示唆されています。

脳振盪の影響



脳振盪の影響は、勉強や日常生活にも波及します。例えば、頭痛やめまい、集中力の低下などが典型的な症状です。選手自身が「大丈夫」と思って競技を続けてしまうことは、さらなるリスクを引き起こす可能性があります。そのため、指導者や保護者は、脳振盪の症状を見逃さないよう注意が必要です。

予防策



本研究が示すように、脳振盪の予防には接触や転倒の際に気をつけることが不可欠です。具体的には、選手間の接触直後に転倒や頭部への衝撃が起きた場合、それを「危険サイン」として認識し、競技を中止することが重要です。少しでも気になる症状があれば、適切な医療評価を受けることが求められます。

また、練習の中に安全な接触の仕方や転び方を取り入れることも、脳振盪のリスクを下げる一助となるでしょう。例えば、選手に対して正しい転び方を教えたり、接触の際の身体の使い方を意識させたりすることで、危険を軽減できます。

まとめ



サッカーは魅力的なスポーツですが、脳振盪という見えない危険が潜んでいます。選手自身だけでなく、指導者や保護者がそのメカニズムや影響を理解し、事前に適切な対策を講じることが、今後のサッカー競技において非常に重要です。このような取り組みがあってこそ、選手たちが安心してサッカーを楽しめる環境が整うのです。安全で楽しいサッカーライフを送るために、さらなる研究と教育が望まれます。


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