埼玉県蕨市が導入した子育て支援DXサービスの全貌
埼玉県蕨市では、2023年10月1日より、母子モ株式会社が提供する『子育てDX』の一環である「伴走型相談支援サービス」が導入され、運用が開始されました。このサービスは、自治体の子育て関連事業をデジタル化するための支援を目的としており、妊娠中から子育てに関わる一連の手続きを、よりスムーズに行えるようにするものです。
蕨市の基本理念と子育てサポートの新たな形
蕨市の基本理念は「こども・若者の笑顔と未来が輝き、安心して子育てができる日本一のコンパクトシティ蕨」を掲げています。この理念のもと、地域全体が一丸となって子育て家庭を支援する温かいコミュニティの育成に取り組んでいます。また、持続可能で住みやすいまちづくりを実現するために策定された「蕨市DX推進計画」では、市民のニーズへの迅速な対応と、高品質な行政サービスの提供に力を注いでいます。
この取り組みの一環として、2025年8月には母子手帳アプリ『母子モ』を『子育てアプリわらべび』として提供し、妊産婦と子どもの健康データの管理、予防接種のスケジュールや地域情報の配信など、生活に役立つ機能が充実しています。
便利なアプリで手続きのデジタル化を実現
「伴走型相談支援サービス」の導入により、妊娠届の提出や病院でのアンケート、産後ケアの申請などが全てアプリから完結できるようになります。これにより、利用者は来庁の必要がなくなり、手続きの時間や労力を大幅に軽減できるのです。行政側も各手続きのデジタル化に伴い、作業効率が向上するため、利用者一人ひとりに寄り添った質の高いサポートが可能になります。
市は引き続き、手続きの簡素化と個別のニーズに合った支援を提供することで、子育て世帯の不安や負担を軽減し、安心で便利な子育て環境の構築を目指しています。
市長からのメッセージ
埼玉県蕨市の市長、賴髙英雄氏は、『子育てアプリ わらべび』の運用と新機能についてコメントを述べています。「妊娠届のオンライン申請や、妊娠8ヵ月時のアンケート、産後ケアの利用申請、妊婦面談のオンライン予約など、今後も機能を充実させていく予定です。これらの取り組みを通じて、より子育てしやすい環境作りを進めていきますので、ぜひアプリを活用してください」とのことです。
2030年を見据えた子育て支援の未来
母子モ株式会社は2030年までに、妊娠から子育て期に関する手続きをよりスムーズに行える環境を目指しています。『子育てDX』では、地域での実証実験を行い、乳幼児の予防接種のデジタル化を進めるなど、幅広い子育て支援のデジタル社会の実現に向けて、さらなる努力を続けています。
アプリの利用方法
- - 母子手帳アプリ『母子モ』は、App Store及びGoogle Playからダウンロードが可能です。
- - 子育てDXの情報は、Webブラウザからアクセスしてください。
これからの子育て支援において、デジタル化は欠かせない要素です。埼玉県蕨市が先進的な取り組みを進める中、他の地域にも広がりを見せることを期待しています。