子育て世帯の防災実態調査から見る子供と家族の備え
最近、子育て世帯の防災に関する実態調査が行われ、その結果が発表されました。この調査は、全国の子育て世帯を対象に行われ、家族が災害にどのように備えているかを詳しく探るものでした。
調査結果の概要
調査では、約72.8%の家庭が防災への備えをしていると回答しましたが、一方で27.2%の家庭は何も備えていないことがわかりました。また、「子供に特化した災害への備え」をしている家庭は約58.7%でしたが、約41.3%の家庭は特に子供への対策をしていないことが明らかになりました。
具体的な備え
調査の中で最も多い備えは、食料や水の備蓄で58.7%でした。次に非常用の持ち出し袋が50.5%で続きました。しかし、家具の転倒防止対策や避難経路の確認などの具体的な避難対策は比較的少ない結果となっており、家庭ごとの防災意識に差があることが浮き彫りになりました。
気になる子供への防災備え
子供に特化した備えとして最も多かったのは、「災害時の対応について子供と話す機会を持つ」というものでした(22.3%)。次いで「子供用の非常用持ち出し袋を準備(18.5%)」や「ミルク・おむつなどの備蓄(17.1%)」が挙げられました。子供と一緒に防災について話し合うことは、家庭内での意識づけにもつながります。
体験型防災の重要性
避難場所の確認や防災イベントへの参加など、体験型の防災対策も重要です。調査によると、避難場所の近くにある公園を子供と確認した家庭は14.7%、防災関連のイベントに参加したのは13.9%でした。このような体験を通じて、子供たちの防災に対する理解が深まります。
ママパパの声
実際に体験した家庭からは、以下のような声が寄せられました。
- - 「子どもだけでいる時に災害が起きた際の避難場所を伝えておく大切さを話し合いました」
- - 「防災イベントに行き、実際にどう行動すべきかを学びました。子供たちも楽しんで参加していました」
このような経験を通じて、子供たちにとっても防災は身近なテーマになり、家族の絆も深まります。
まとめ
今回の調査から、子育て世帯の約7割が防災に備えをしている一方で、4割以上の家庭が子供に特化した備えを行っていないことが判明しました。子育て世帯にとって防災は子どもの命を守るだけではなく、家族の絆を強める大切なテーマと言えるでしょう。家族での体験を通じて、防災への意識を高めていくことが求められています。
参考情報
調査は「いこーよファミリーラボ」によって2025年8月に行われ、全国の家庭からの回答が集められました。詳細な調査内容については、いこーよの公式ウェブサイトにアクセスしてください。