カゴメ社長が小学生に送る！楽しく学ぶ野菜の世界

2025年11月11日、東京都町田市の小学校で特別な授業が行われました。カゴメ株式会社の代表取締役社長、山口聡氏が「野菜先生」として、小学2年生51名に野菜の楽しさや重要性を伝える機会を作ったのです。この授業は、子どもたちが野菜嫌いを克服し、健康的な食生活を送るための基盤を築くことを目的としています。

『おいしい！野菜チャレンジ』とは

この特別授業はカゴメが2018年から取り組む食育プロジェクト『おいしい！野菜チャレンジ』の一環です。全国の小学校や学童保育で実施されており、これまでに15,500名以上の児童が参加しています。野菜に対する知識を楽しく学べる内容になっており、定期的にカゴメの社員が講師として授業に参加しています。

今年の授業では、児童たちは野菜の「旬」や1日の野菜摂取目標量について、クイズや実験を通じて学びました。「水に浮く野菜」「沈む野菜」の実験を通じて、野菜の性質を直感的に理解する体験が提供されました。さらに、最新の食育ツール「ベジチェック」を使って、自分たちの野菜摂取量を測定し、健康的な食事を意識するきっかけになりました。

ベジチェックの導入

町田市内の小学校では、カゴメと教育委員会、栄養教諭と協力して開発した「ベジチェック」を活用した授業が行われています。この機器は、手のひらをセンサーにかざすだけで約30秒で推定野菜摂取量が測定できるという簡便さが特徴です。自分の食生活を見直すためには非常に役立つツールで、児童たちはその結果を見て、楽しく野菜を摂取する意識を高めることができます。

編集長のコメント

山口社長も授業を通じて、「児童が興味を持って野菜について学んでくれる姿に感動しました。食育は単なる知識ではなく、体験を通じて養われるものです。この取り組みを通じて、日本の野菜摂取量が向上することを願っています」と語っています。子どもたちの元気な姿を見て、自身もたくさんのエネルギーを受け取ったと話しました。

参加した児童の感想

授業を受けた児童たちも、「水に浮かぶ野菜の実験が楽しかった」「ベジチェックを使って、野菜をたくさん食べたい」と、生き生きとした感想を寄せました。中には、実験を通じて実際に野菜の性質を学び、「さつまいもとじゃがいもを区別するのが難しかったけれど、楽しかった」とコメントする子どももいました。

植育を通じた食育の新しい形

カゴメは2022年から「植育から始まる食育」プログラムも展開しています。この取り組みでは、子どもたちが野菜を育てることで、食への好奇心を育むことを目指しています。野菜を育て、収穫し、実際に調理することで、食への感謝の気持ちや自然への愛着を育てる活動が広がっています。

町田市の食育活動

町田市では、地域資源を活用した特色ある給食を提供し、食育活動も活発に行われています。地元の農産物を使った「まち☆ベジ給食」や、地域スポーツチーム・FC町田ゼルビアとのコラボレーションも行っており、地域全体で子どもたちの食育を支えています。これらの活動を通じて、子どもたちの健康意識を高め、地域の未来を担う世代を育てる取り組みが注目されています。

食育や野菜への理解を深めるためのこの授業は、今後の日本の未来に大きな影響を与えることでしょう。