小学生が学ぶ！焼津・沼津の海洋体験ツアーの魅力

2025年7月13日、山梨県内の小学5、6年生を対象に、「駿河湾焼津・沼津海の魅力体感バスツアー」が開催されました。このイベントは、一般社団法人海と日本プロジェクトinやまなしが主催し、子供たちに海の魅力を伝える重要な取り組みです。焼津市と沼津市のコースがあり、各地で多彩なアクティビティが行われました。参加者は全国の小学生計56名で、焼津市コースと沼津市コースそれぞれ28名が参加しました。

イベントは、午前11時からYBSラジオで生放送され、講師各人が登場して多様な海洋の話題が紹介されました。焼津市では、鰹節工場の見学が行われ、昭和25年創業の老舗「トマル水産」の大石智之社長が登場。参加者はカツオをおろす作業を見学し、山梨と長野で生産された薪を使った鰹節の製造過程を学びました。削りたての鰹節は香りや味わいが特に良く、子供たちの笑顔が溢れていました。

次に、焼津さかなセンターでカツオの藁焼き体験が行われ、火柱が上がる迫力あるシーンも。カツオを網で挟んだ参加者たちは初めての体験に真剣そのもので、試食では普段食べない生魚を絶賛する声が続出しました。強い火力で焼かれたカツオの美味しさに歓声が響き、山口さんは「このような体験を通じて、魚をもっと好きになってほしい」と語りました。

沼津市では古くからの塩作り体験も行われ、参加者たちは塩の結晶を作る過程を見学。この地域での町おこしの取り組みも学び、自分たちで塩をかけたおにぎりを作り、その甘みと美味しさに驚きました。

また、清掃活動では御浜海水浴場を訪れ、海岸清掃に参加。プラスチックごみなどを回収する中で、地元の人々とのつながりを感じる貴重な時間を過ごしました。この活動を通じて、海洋環境への関心を深め、自身が捨てるごみが生態系に与える影響についても気づいた子供たち。

最後に、脳裏に焼きつくような思い出の数々を話し合う場が設けられ、各班が学びを発表。山梨の子供たちが、山梨と海の深い関係を再認識し、環境保護活動への意識を高める瞬間を創出しました。この体験は、ただの見学にとどまらず、未来を見据えた重要な学びとなることでしょう。

海と日本プロジェクトは、自分たちが暮らす環境について考える大切さを感じさせ、参加者たちの心に新たな視点を与える素晴らしい取り組みです。今後もこのようなイベントが続き、次世代を担う子供たちが海洋環境に魅力を感じ、守る意識を育んでいくことを願っています。