美作市が導入する子育てDX
岡山県美作市で、母子モ株式会社が提供する『子育てDX®』の一環として、「伴走型相談支援サービス」が2023年8月1日より運用を開始しました。この取り組みは、妊娠から子育てにかけての行政手続きをデジタル化し、保護者にとってより便利な支援環境を整えるためのものです。これにより、美作市は子育て世帯に対する支援の幅を広げ、質の向上を図っています。
デジタル化で手続きがスムーズに
今回のサービス導入により、妊娠届の提出や妊婦の支援給付金の申請、親子健康手帳(母子手帳)の交付時に必要な来庁予約が、すべてスマホのアプリ『母子モ』から簡単に行えるようになります。これまで面倒だった手続きをアプリ一つで済ませることができ、保護者の負担は大きく軽減されると期待されます。たとえば、妊娠届出アンケートや新生児訪問に関するアンケートの提出もオンラインで行えるため、保護者はいつでもどこでもアクセスしやすくなります。
美作市の理念:笑顔の子どもと見守る大人
美作市は「笑顔の子ども、見守るおとな、輝くみまさか」を基本理念に掲げ、安心して子育てができる環境作りを進めています。2017年から運用されている『美作市電子母子手帳アプリby母子モ』は、健康データ管理や予防接種情報を一元管理できる便利なツールです。このアプリによって育児に関する情報を簡単に確認できるだけでなく、行政からの最新情報も受け取ることができます。
職員との連携強化
新たに導入される「伴走型相談支援サービス」では、職員も利用者の回答内容を元に事前準備を行うことができるため、面談時の時間短縮が期待されています。これによって、より質の高い対応が可能となり、保護者の具体的なニーズに対してもきめ細やかに応じることができるようになります。これらの施策は、単に手続きのデジタル化に留まらず、地域社会全体で子育て世帯を支えるための重要なステップといえるでしょう。
将来展望
岡山県美作市は今後も『母子モ』を通じて、子育てに関する手続きをさらに便利にし、安心・安全な育児環境の整備を推進していく方針です。2030年までには、妊娠から子育て期にかけての手続きについて必要な情報を届けることを目指しています。子育て世帯の不安や負担を軽減し、より良質な子育て環境を提供するために、今後もデジタル化を進めていくことでしょう。
美作市の取り組みは、今後他の自治体にも波及し、全国的な子育て支援のモデルとなることが期待されます。デジタルを駆使した新しい子育て支援の形を、是非注目していきたいですね。