寿都湾で海を学ぶ
2025-08-15 17:36:19

子どもたちが未来の海を考える「寿都湾・海と風の調査隊2025」開催

子どもたちが未来の海を考える「寿都湾・海と風の調査隊2025」



2025年8月5日から7日にかけて、北海道寿都町で開催された「寿都湾・海と風の調査隊2025」では、小学5・6年生の子どもたちが海と風の関係を学び、体験を通じて豊かな海の未来を考えました。

イベントの目的と背景


このイベントは、一般社団法人北海道海洋文化フォーラムが主催し、日本財団の「海と日本プロジェクト」として実施されるものです。海を介して人と人がつながり、次世代へ美しい海を引き継ぐことを目指した取り組みが行われました。

寿都町の魅力


寿都町は、日本海に面した港町で、歴史的にはニシン漁で栄えた町です。近年、環境変化による魚種の変化が見られることから、海の未来を考えることが求められています。特に「だし風」と呼ばれる強風が特徴のこの地域では、海と風のつながりが地域の水産業にどのような影響を与えているのかを学ぶ機会となりました。

体験学習の始まり


イベントには、札幌市や北見市、蘭越町から選ばれた20名の小学生が参加しました。初日は「カクジュウ佐藤家」の見学からスタート。義経の家臣・佐藤継信の末裔が建てた漁場建築で、豪華な装飾や調度品を見学した子どもたちは質問を投げかけながら歴史に触れました。

午後は海での活動が始まり、参加者はそれぞれライフジャケットを着て海に入水しました。水の感触を楽しみながら、SUP(スタンドアップパドルボード)の体験を行い、班対抗のレースも行われ、笑顔で溢れる時間となりました。

新鮮な海の幸を味わう


夕食には、地元のご当地グルメが並び、寿都町の特産「寿都ほっけめし」や「寿都夏ぶりめし」などを堪能しました。その後、開校式を行い、地元の方との交流や、今日の振り返りが行われ、初日のプログラムは無事に終了しました。

風力発電との関わり


2日目は、寿都町漁業協同組合でのセリ見学から始まり、魚がどのように食卓に届くのかを学びました。次に訪れた風力発電所では、寿都町特有の強風を利用した発電の取り組みを学び、風がもたらす影響について理解が深まりました。

午後は海の自然を体験し、さまざまな生物に触れました。ウニやヒトデなどを観察し、子どもたちは大自然の中で生き物についての理解を深めました。

未来の海を考える


最終的には、これまでの学びをまとめた「寿都の海の未来」についての意見を発表しました。子どもたちの発想で、魅力的なアイデアがたくさん生まれ、今後の海の環境に向けた取り組みへの意識が高まりました。プログラムの締めくくりには、「寿都湾・海と風の未来大使」に認定され、参加者全員に認定証が授与されました。

参加者からの声


「海の生き物のことが分かる体験ができて、とても楽しかった」「住んでいる町に海がないので、貴重な体験だった」などの感想が寄せられました。今後も、このような体験を通じて子どもたちが海への関心を深め、未来を考えるきっかけとなることが期待されています。

団体概要


一般社団法人北海道海洋文化フォーラムは、北海道の海に関する情報を発信し、地域との連携を大切にしながら、次世代の子どもたちに海の魅力を伝える活動を行っています。詳しくは公式ウェブサイトを訪れてください。


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