全国の中学・高校の教員1,400人を対象にした調査によると、2025年の夏制服のトレンドが浮き彫りになってきました。特に、クールビズや熱中症対策としてのスタイルが注目されています。
調査の結果、夏制服として最も人気のあるスタイルは、ポロシャツやノーネクタイのスタイルで、教員の約6割以上がポロシャツを良い選択肢として挙げています。また、男子生徒にはカッターシャツで裾をインするスタイルが56.9%を占め、女子にはブラウスやシャツの裾をインするスタイルが多く見られました。男子の中でポロシャツを採用している学校も多く、かつての厳格な制服が少しずつ自由な形に変わってきていることがわかります。
最近では、ハーフパンツの採用も進んでおり、特に中学校ではおよそ8割の教員がこのスタイルについて好意的な意見を持っています。これは、ただのデザインの変化に留まらず、気温が高い中でも快適に通学できるようにとの配慮から来ているのでしょう。ハーフパンツとポロシャツの組み合わせは、見た目にも軽やかで、クールビズの理念にも合致しています。
さらに注目すべきは、夏の制服として「体操服」の着用を肯定的に捉える意見もあり、中学校では体操服や帽子を制服代わりにしたいと考える教員も少なくありません。これにより、生徒たちがより動きやすく、かつ快適な環境で学べることが期待されます。
このように、夏制服はただのルールや規則ではなく、気候や体調への配慮が求められる時代へとシフトしています。教育現場でも、快適に過ごすための新しい制服スタイルが求められているのです。今後も、さらに多様な選択肢が広がることでしょう。夏の暑さに立ち向かうための制服は、これからの学生生活に欠かせない要素となるでしょう。
調査結果は、菅公学生服株式会社が実施したもので、毎月最終火曜日に発表されています。気になる方は是非、公式サイトをチェックしてみてください。