防災教育キット「はるるーと」がキッズデザイン賞を受賞し防災意識を育成

防災教育キット「はるるーと」が受賞！

子どもたちの安全を考える製品が注目される中、防災教育キット「はるるーと」が「第19回キッズデザイン賞」を受賞しました。この受賞は、単に優れたデザインが評価されたからだけではなく、子どもたちの防災意識を日常に根付かせるという大切な教育的意義も大きく反映されています。

キッズデザイン賞とは？

キッズデザイン賞は、子どもやその育成に関わる商品、サービス、空間、活動、研究に対して贈られる栄誉のある賞です。東京都港区に本部を置く特定非営利活動法人キッズデザイン協議会が主催し、経済産業省、内閣府、消費者庁などが後援しています。この賞は、子どもたちの安全や安心を向上させるデザイン部門や、創造性を育むデザイン部門など、さまざまなカテゴリーで優れたプロジェクトを表彰しています。

「はるるーと」とは？

「はるるーと」は、子どもたちが自ら避難ルートを考え、学ぶことができる防災教育キットです。このキットは、視認性を考慮した色鮮やかなテープを使用し、子どもたちが自分の手で避難路を貼り付ける体験を通じて、防災意識を高める工夫がなされています。子どもたちが取り組むことで、単なる知識としてではなく、「自分ごと」としての防災感を育てることが目的です。

子どもたちは、実際に自分の身近な環境にテープを貼りながら、避難経路や安全な場所を学ぶことで、災害時にどう行動すべきかを体感的に学ぶことができます。また、防災授業と連動した体験设计がされており、より深い理解を促します。

デザイナーの思い

本プロジェクトを企画したI&COの橋本明花さんは、自身の故郷である静岡県が南海トラフ地震のリスクに晒されている事を心配し、この取り組みの重要性を強く感じていました。「子どもたちが身を守る力を育てるデザインを考えたい」との思いから、チーム全員で力を合わせて製品を完成させ、今回の受賞に至ったことが非常に嬉しいと語ります。

橋本さんは、「社会をより良くしたい」というデザインの力を信じており、実験に協力してくれた自治体や学校関係者にも感謝の意を表しています。

今後の展望

「はるるーと」は、防災教育の新たなスタンダードを目指し、全国に広がることを期待されています。防災意識を育むことは、子どもたちの未来にとって欠かせない要素であり、このような取り組みがさらなる防災教育の充実を図ることにつながるでしょう。

今後も、I&COのような企業が推進するクリエイティブなプロジェクトに期待が寄せられます。あらゆる家庭で防災知識を学び、子どもたちが安全に育つために必要な道具と知識を提供することは、私たち大人の義務でもあるのです。