学ぶ楽しさを感じるために、生成AIとどう向き合う?
近年、教育現場でも導入が進んでいる生成AI。その利用状況について、光村図書出版が行った第5回「子どもの『好き』に関するアンケート調査」における結果をもとに、子どもたちの意見を探ってみましょう。
調査の概要
この調査は、全国の小中学校に通う518名の児童・生徒を対象に、生成AIの使用状況や学習に対する考え方を明らかにすることを目的として実施されました。特に、生成AIが子どもたちの勉強にどのように影響を与えているかについての意見が多く集まりました。
生成AIの使用現状
まず、生成AIを利用したことがあるかどうかの質問では、25.5%の子どもたちが学校の授業の中で「使ったことがある」と回答しています。日常生活では、この割合は35.9%に上昇しています。中でも中学生は半数近くが日常の中で生成AIを使用していることから、AIへの関心は高まっていることが伺えます。
利用される生成AIの種類
最も多く使用されている生成AIは「ChatGPT」で、約80%の子どもたちがこのサービスを利用しています。このことは、教育の現場でもChatGPTが主流となっていることを示しています。一方、次点には「Google Gemini」が約30%となり、AIの選択肢はまだ限定的なようです。
学習目的としての生成AI
子どもたちにとって生成AIは、学校や家庭での学習にどのように利用されているのでしょうか。「好きなことやわからないことについて調べる」が最も多く、全体の7割を占めています。また、家庭では「雑談をする」や「悩みごとの相談をする」という目的で使用されていることも明らかになっています。
自身の能力向上についての認識
生成AIを使うことで自分の能力が伸びると考えているかという質問には、約半数の子どもたちが「わからない」と回答しており、AIに対する期待と懸念が見え隠れしています。興味深いことに、生成AIがあれば勉強する必要が無くなると思っている子どもたちはわずか20.1%で、45.8%は「そう思わない」と回答しています。これは、AIがあっても学ぶことの大切さを堅持する姿勢の表れと言えるでしょう。
人との関わりを重視する子どもたち
AIよりも人と一緒にしたい活動についての質問では、最も多い回答は「雑談をする」で44.2%、次いで「好きなことやわからないことについて調べる」が41.3%、そして「悩みごとの相談をする」が34.9%となっています。これは、子どもたちが人とのコミュニケーションや関わりを重視していることを強く示唆しています。
まとめ
生成AIの利用は進んでいるものの、子どもたち自身が大切にしているのは学びや気づき、そして対人関係であることが分かりました。これからも教育現場では、AIと人とのいい融合を目指し、学ぶ楽しさをより深める工夫が求められます。子どもたちがAIを使いながらも、学ぶことの楽しさを忘れないよう支援していきたいですね。