地域企業と連携した特別授業で子どもたちを育てる新しい学びの形
2025年11月27日、入間市立藤沢東小学校で、セブン‐イレブンと中村屋が協力による出張授業が実施されました。この特別授業は、地元企業の製品を教材に、子どもたちに「商売の面白さ」と「地域経済のつながり」を伝えることを目的としています。日常生活で目にする中華まんを通して、子どもたちは実社会とつながる学びの体験を得ました。
探求学習の必要性
文部科学省が進める探求学習では、子どもたちが実社会の課題を学ぶ姿勢が重視されていますが、実際の学校現場では地域企業との連携が難しい現状もあります。この課題を解決するため、株式会社セブン‐イレブン・ジャパンは入間市との連携協定を活用し、地域企業である中村屋と協力。子どもたちに「製造→流通→販売」という商品が消費者に届くまでの過程を学ぶ特別授業が実現しました。
教材としての中華まん
授業は2部構成で行われました。第1部では、セブン‐イレブンの近隣店舗オーナーが講師として登場し、「選ばれるお店作り」や「接客の工夫」について実演。このセッションでは、子どもたちが普段見慣れたコンビニの裏側を垣間見なから、仕事の大切さを学びました。具体的には、挨拶、身だしなみ、笑顔の重要性についても触れました。
第2部では、中村屋が製造した肉まんの試食が用意され、子どもたちは実際に中華まんを味わうことでその魅力を体験しました。授業中には、肉まんの製造過程やパッケージについての質問が飛び交い、子どもたちは主体的に学ぶ機会を得ることができました。
食品ロスとSDGsのテーマ
12月3日には入間市立藤沢北小学校において、食品ロス対策をテーマにしたSDGs講座も行われ、地域の課題について学ぶ良い機会となりました。
子どもたちの変化
実際に授業を受けた子どもたちは、自分たちが日常的に購入しているコンビニの商品が、地域での人々の技術や工夫に支えられていることに気づきました。参加した子どもたちからは、「入間市で作られた肉まんが全国で売られていることに驚いた」「温かくておいしい肉まんに感動した」といった声が聞かれました。この授業は彼らにとって、地域の企業とのつながりを感じ、その後の将来に活かすための素晴らしい機会となったことでしょう。
セブン‐イレブンの今後の取り組み
セブン‐イレブン・ジャパンでは、地域とつながり、想いを伝えるテーマのもと、子どもたちに社会課題を知ってもらい、その解決策を考える出張授業を年間390回実施しています。今回の授業はその一環であり、入間市と中村屋との三者連携によって特別な体験が提供されました。子どもたちが働くことの価値を身近に感じ、理解を深める機会となることが期待されています。今後も継続してこのような取り組みを行い、地域との結びつきを強化していく方針です。