重症心身障がい児とその家族を支える「COCOLON」がキッズデザイン賞受賞

「COCOLON」が重症心身障がい児支援でキッズデザイン賞を受賞

重症心身障がい児とその家族のためのコミュニティ「COCOLON」が、特定非営利活動法人キッズデザイン協議会が主催する「第19回キッズデザイン賞」で、子どもたちを産み育てやすいデザイン部門において受賞しました。この賞は、子どもたちがより安全で、感性豊かに育つためのデザインを評価するものです。

COCOLONの活動とは？

「COCOLON」は、重症心身障がい児とその家族が安心して参加できるイベントやセミナーを通じて、学びと遊びの機会を提供することを目的としています。2024年度には34回のイベントを開催し、997名が参加しました。家族からは「楽しい」という声と同時に「安心して参加できた」という感想も寄せられています。

「参加することで特別な体験を得られる」ことは、重症心身障がい児の家族にとって大切な要素です。COCOLONでは、障がいがあってももちろん参加できるイベントが用意されており、「あたりまえ」に楽しむ環境が整っています。

家族のつながりを強化

「医療的ケア児者とその家族の生活実態調査」によると、多くの家族が外出に困難を感じていることがわかります。具体的には、65.3%が医療的ケアを必要とする子どもとともに外出が困難であると回答。

そのため、COCOLONでは、特定の特性を持つ子どもたちやその家族同士が出会い、交流できる場が設けられています。親たちが情報を交換し、悩みを分かち合うことができる場があることで、子育ての孤独感を軽減し、地域全体で支え合う環境が生まれています。

今後の展望

受賞を契機として、COCOLONは今後も重症心身障がい児とその家族にとっての貴重な体験を増やし、地域で安心して生活できるための活動を続けていきます。また、キッズデザイン賞が提唱する「子どもたちを産み育てやすい社会」に寄与できるよう、さらなるサービスの充実を図る考えです。

「COCOLON」は、重症心身障がい児に関する「繋がり」や「学び」、「遊び」を提供し、すべての関連者が集えるコミュニティを目指しています。これからも多くの家族が安心して参加できるイベントを展開し、皆様の笑顔を創出していきます。

キッズデザイン賞について

キッズデザイン賞は、2007年に創設され、子どもたちが安全に暮らすための製品やサービス、空間を幅広く評価する目的で設立されました。子育てを支援するデザインを促進し、子どもたちやその家族が安全で楽しく過ごす環境を整えることを目標としています。

詳しい情報は、キッズデザイン賞ウェブサイトをご覧ください。受賞作品や参加者の声を通じて、より多くの方々に目を向けていただけると嬉しいです。

COCOLONは、ぜひ一度その活動を体験してみてください。楽しみながら、安心して参加できる場が待っています。