学ぶ権利を守る
2025-06-05 00:08:20

岡山大学とベネッセが連携!長期入院児童の学びを支援する新プロジェクト

岡山大学とベネッセの新たな取り組み



岡山大学病院小児科は、長期にわたる入院が必要な子どもたちに対し、教育機会を提供するために、株式会社ベネッセコーポレーションと共同研究契約を締結しました。これにより、入院中の患児が学ぶ権利を守り、将来的な社会復帰や生活の質(QOL)の向上を図ることを目指しています。

教育支援の背景



岡山大学病院小児科には、長期にわたって入院している難治性の疾患に苦しむ子どもたちが数多くいます。このように長期間入院している場合、学習の機会が失われがちであり、子どもたちの成長にとって非常に大きな影響を及ぼします。これまで、同病院には院内学級が設けられ、一定の学習環境は整っているものの、それでも個々の学年や学力、また治療状況に応じた細やかな支援が求められています。

このため、岡山大学病院小児科は、岡山市に本社を持つベネッセと協力して、タブレット教材を活用した新たな教育支援プログラムを開始しました。このプログラムでは、子どもたちの興味や学びたい内容に基づく個別指導を行う予定です。

タブレット教材の導入



ベネッセが提供する「進研ゼミ」タブレット教材は、楽しく学ぶことができる様々なコンテンツを備えており、一人一人の学習ペースに合わせたカスタマイズが可能です。支援を受ける子どもたちは、このタブレットを通じて、自分に合った学びを続けながら、学年が異なっていても同じような知識を身につけることができます。

また、このプロジェクトは教育学部や、情報科学分野とも連携して進められ、学習進捗のデータを活用した研究も行われる予定です。これにより、教育支援の最適なタイミングや方法を確立し、より良い学びの環境を提供することが期待されています。

インタビュー:研究者の思い



岡山大学の医療開発領域に属する小児科の助教、石田悠志先生は、この取り組みが医療、教育、テクノロジーの連携を強化する重要な一歩だと語ります。子どもたちが長期入院中でも学ぶ意欲を保ち、自分のアイデンティティを大切にできる環境を作ることが目標だと述べました。

また、ベネッセの担当者である後藤渉氏も、子どもたち一人一人が持つ可能性を広げる環境を整えることが企業の理念であると強調し、このプロジェクトを通じて入院中の子どもたちの学びを支援したいと話しました。

期待される成果



このプロジェクトにより、長期入院が避けられない子どもたちが教育的な支援を受けることで、彼らの未来につながる希望を持つことができるようになります。医療現場での支援が教育的な視点でも進められることで、患者としての生活と学びが調和する新たな価値を生み出すことが期待されています。

この取り組みが成功を収め、他の地域や施設にも広がっていくことで、全国の長期入院を要する子どもたちにとっての新たな支援のモデルとなることを願っています。


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