運動を再創造する株式会社リィが福祉業界へ新たな風を吹き込む！

株式会社リィは、このたび「CNBベンチャー大賞2025」で中部経済産業局長賞を受賞しました。この受賞は、運動に特化した児童発達支援や放課後等デイサービス「Lii sports」の取り組みが評価された結果です。福祉領域における運動の必要性を再認識してもらうために、リィは独自のアプローチで日常に運動を取り戻す努力を続けています。

福祉の現場が抱える課題とは

株式会社リィの代表、廣瀬あゆみ氏は、教育や医療、福祉の現場で直面した課題に対して真摯に取り組んできました。その中でも特に以下の3点が顕著です。

1. 発達障害を持つ子どもに運動の機会が不足していること：彼らは、特に定型発達の子どもたちとの集団に参加することが難しく、成長の機会が制限されています。
2. 福祉現場で働く人材の低い幸福度：ストレスを抱える多くの福祉従事者に対して、その持続可能性が危ぶまれる状況が続いています。
3. 運動の価値が軽視されていること：現代社会では、便利さが進む一方で、運動の機会がどんどん失われつつあります。

これらの問題に対処すべく、Lii sportsが立ち上げられました。この施設は、運動を通じて子どもたちの集中力を高め、幸福感を促進することを目的としています。

独自の運動支援モデル「DEA2000」

Lii sportsでは、豊富な運動プログラムを提供するため、独自開発した「DEA2000（Digital Ecological Approach 2000）」を導入しています。このシステムにより、2,000種以上の運動メニューが生成され、子どもたちの興味や発達状態に応じて個別のプログラムが提供されます。このように、「楽しい運動」を通じて、子どもたちは自発的に体を動かしたくなる環境が整えられています。

さらに、全スタッフが共有する教育理念「REPS（Respect・Ecological・Pump・Sports）」と、品質管理のための「LBC（Lii Border Check）」を組み合わせることで、全国どこでも高い質の運動支援が保証されています。この取り組みによって、全国31拠点を展開する運びとなりました。

なぜ賞が与えられたのか

リィのビジネスモデルが評価される理由は幾つかあります。その一つが「革新性」です。運動と福祉、そしてテクノロジーを融合させた独自の支援モデルは、福祉現場での再現性を生み出し、様々なニーズに対応することができました。また、急速に成長する事業規模も注目され、2023年の売上高が1億2300万円から、2025年の見込みで9億8300万円に上昇するなど、成長が続いています。