ツーライスと一緒に学ぶ!高知の海の未来
高知県の土佐清水市立三崎小学校で、2025年6月11日、お笑いコンビ「ツーライス」による出前授業「ツーライスと海を学ぼう!」が行われました。このイベントは、日本財団が推進する「海と日本プロジェクト」の一環として、次世代を担う小学生たちに海の大切さや環境問題について楽しく学んでもらうことを目的としています。
海洋ごみ問題を学ぶ
出前授業では、まずツーライスのヤスさんと大ちゃんが海洋ごみ問題について説明しました。日本国内では毎年800万トンのプラスチックごみが海に流れ出ており、これは海洋生態系に深刻な影響を与えています。子どもたちに海洋ごみの種類やその問題の深刻さを身近に感じてもらうことが、この授業の狙いです。特にプラスチックごみの危険性に対して、子どもたちは強い衝撃を受けていました。
温暖化の影響とその対策
続いて、気象予報士の山岸拓氏が地球温暖化が海に与える影響について詳しく解説しました。海水温の上昇、海面の上昇、そして海洋の酸性化など、温暖化によって変わる海の状況を理解し、具体的な数値やシナリオを通して、子どもたちとその解決策を考える時間となりました。特に海面上昇によって、日本の砂浜が今後消失する危険性があるという話は、多くの子どもたちにとって衝撃的だったようです。
生態系を守るための取り組み
最後に、足摺海洋館SATOUMIの新野館長が高知の海に生息する豊かな生態系について語り、特に竜串湾のかわいらしい生物たちにスポットを当てました。しかし、サンゴの白化現象やオニヒトデによる食害など、環境問題にも触れることで、子どもたちが危機感を抱くきっかけとなりました。
子どもたちの反応
参加した小学生たちの感想は、「漁具が海の生き物に絡まっていてショックだった」「浜でごみを拾うようにしたい」という意見が寄せられ、少しずつ自分たちの行動を見直すきっかけにもなったようです。子どもたちの環境への意識が高まっていることが感じられました。
海と日本プロジェクトの意義
このようなプロジェクトは、日本の海を未来へ引き継ぐための大切なステップです。次世代を担う子どもたちが、海の大切さを学び、愛する海を守るために具体的な行動を促すことが重要です。高知の美しい海を後世に残すため、この活動は今後も続けられていくことでしょう。子どもたちが自らの手で環境を守る意識を持ち続けることが、私たち大人世代の使命でもあります。