中学生が広島で学ぶ平和の価値
さいたま市では、恒久平和の実現に向けた取り組みとして、中学生を対象にした平和学習派遣事業が実施されます。この企画は、戦後80周年とさいたま市平和都市宣言20周年を記念して行われるもので、広島を訪れることで被爆の実相を体験し、より深く平和について考えることを目的としています。
派遣の概要
この派遣事業には、市内に住む中学生の中から選ばれた10名が参加します。応募総数67名の中から審査を経て、選ばれた生徒たちは、2023年8月5日から7日までの2泊3日間、広島で様々な経験をすることになります。これにより、戦争や原爆被害に対する理解を深め、平和の尊さを考える貴重な機会を得ることが期待されています。
派遣日程と行程
1日目:8月5日(火)
- - 集合と移動:東京駅から新幹線で広島へ移動します。旅行の初めから、ワクワク感が高まりますね。
- - 見学:広島市内の平和に関連する施設を訪れ、旧海軍兵学校などを見学します。歴史に触れることで、学びのスタートとなります。
2日目:8月6日(水)
- - 平和記念式典参加:令和7年平和記念式典に参列し、祈りの場を通じて平和の意味を感じます。
- - 全国こども平和サミット参加:被爆体験の講話や平和をテーマにした詩の朗読、そして各団体からの発表などに参加します。このサミットでは、全国の中学生と意見交換ができ、貴重な交流の場となります。
- - とうろう流し参加:平和を願いながらとうろう流しに参加し、感謝と祈りを捧げます。
3日目:8月7日(木)
- - 見学:広島平和記念資料館や原爆ドームを訪れ、実際の歴史を学びます。この訪問は、多くの学びがあることでしょう。
- - 帰路:広島駅から新幹線で東京へ戻り、派遣プログラムは終了します。
引率者と学びの成果
派遣には、教育長をはじめ、教育委員会の職員や旅行会社の添乗員が同行し、生徒たちをサポートします。派遣終了後は学んだことをまとめ、報告資料として市長やその他の場で発表する予定です。また、さいたま市平和展での展示や、市ホームページでの公表も計画されています。これにより、参加した生徒たちの平和への思いが広がることを期待しています。
まとめ
この中学生の平和学習派遣事業は、単なる旅行ではなく、未来を担う子どもたちが平和の大切さを理解する重要な機会となります。世代を超えた平和のメッセージが、彼らの学びを通じて受け継がれていくことを願っています。