不登校の理由の変化
2025-05-21 11:53:12

コロナ禍における不登校の実態:いじめからストレスへと変化する理由とは

コロナ禍がもたらした不登校の理由の変化



近年、特にコロナウイルスの影響を受けて、学校に通えない子供たちの背景や理由が大きく変わってきました。東京都渋谷区に本社を置く株式会社プレマシードが実施した調査によれば、コロナ禍を経た不登校の理由が、従来の「いじめ」から「ストレス」にシフトしていることが明らかになりました。

調査の概要


株式会社プレマシードが2025年4月8日から17日までの間に行った調査では、「小・中・高校生」(以下、学齢不登校経験)および「大学生以上」の計600名を対象に、不登校の理由について探究しました。調査対象を年齢別に分けることで、それぞれの世代での不登校割合の違いやその理由の変遷を明らかにしました。

1. 学校に行きたくない理由


アンケートに回答した方々からは、特に以下の理由が挙げられました:
  • - ストレスによる体調やメンタルの不調
  • - 友人関係(いじめを除く)
  • - 不安や気分の落ち込み

特に小・中・高校生の不登校経験者の55.0%が「ストレス」を理由として挙げています。一方、大学生以上の不登校経験者では「いじめ」が高い割合を占める結果となりました。このことからも、コロナ禍において学齢に応じた違いが明確であることがわかります。

2. 相談相手の変化


不登校を経験した際の相談相手についても大きな変化が見られました。大学生では「母親」に相談する割合が高く(64.9%)、次いで「スクールカウンセラー」や「父親」が続きます。一方、小・中・高校生では相談相手が多岐にわたり、特に友人や教師など周囲の人々とのコミュニケーションが重要であることがわかります。

3. 不登校中の過ごし方


不登校中の過ごし方に関する項目では、自宅で休むことが最も多く(91.5%)、次いでテレビやインターネットを活用する傾向が見られました。この調査結果から、いますぐの行動に注目が集まります。特に小・中・高校生の不登校者は、SNSを利用することで他者との結びつきを持ち続けていることが示唆されています。

4. 復学の意向と環境の変化


不登校になった後、復学を希望するか否かについての回答も興味深いものでした。「どちらともいえない」という回答が最も多く(48.7%)、その後「復学することがべきだと思う」と回答した方の割合が徐々に増えてきています。また、伸びる傾向にあるのが環境を変えた方が良いと考える意見です。特に小・中・高校生においては、80.0%が新しい環境に対して前向きな意見を持っていることが明らかになり、通信制高校やフリースクールが不登校を克服するための大きな受け皿となっていると考えられます。

5. 引け目を感じる感情


最後に、不登校であったことについて引け目を感じているかとの質問に対し、76.6%の人が「引け目を感じることがある」と回答しました。特に小・中・高校生においてこの割合が高く、その感情を持つことが増えていることもかいま見ることができます。

結論


コロナ禍がもたらした不登校の理由の変化は、ストレスやメンタルの不調が絡んでおり、家族や学校の理解とサポートが必要です。これまでの「いじめ」というわかりやすい理由から脱却し、今後は子供たちが抱えるストレスに目を向ける必要があります。彼らの健康で充実した生活のためには、周囲の大人たちがしっかりとサポートしていくことが求められます。


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