青森県青森市に位置するNIJINアカデミー青森浪岡校が、青森放送による取材を通じて注目を集めています。このオルタナティブスクールは、不登校の小中学生を対象に、個々のニーズに応じたサポートを提供しています。7月15日(火)に放送された青森放送のNEWS NNNでは、教室の雰囲気や生徒たちの学びの様子が詳しく紹介されました。
NIJINアカデミーの理念と目的
NIJINアカデミーは、子どもたちが安心して学べる環境を整えています。特に、HSC(ひといちばい敏感な子)といった繊細な特性を持つ子どもたちへのサポートが重要視されています。この学校では、元特別支援学校の教員で現在もスクールカウンセラーとして活動している教室長が指導を行い、子ども一人ひとりの気持ちや特性に寄り添う教育を実践しています。
自然環境と学びの場
青森浪岡校は、自然に囲まれた豊かな環境に位置しており、近くにある公園では外遊びを通じて体を動かすことができます。また、教室内では静かな空間を確保しており、本やピアノに囲まれた環境で感性を育むことが可能です。このように、アクティブな学びと静かな集中のバランスが取れた環境は、子どもたちにとって理想的な学びの場と言えるでしょう。
アクセスの良さ
青森市内であればJR浪岡駅から徒歩5分とアクセスも良好です。青森市、弘前市、黒石市、平川市、藤崎町、板柳町、鶴田町、田舎館村、五所川原市など、周辺地域からも通いやすい位置にあるため、幅広い地域のお子さんが通学しています。
NIJINアカデミーのカリキュラム
2023年9月に開校したNIJINアカデミーは、全国37以上の都道府県から約500名の生徒が集まる不登校支援スクールです。カリキュラムでは「多層的な心理的安全性」「一流教師による対話型授業」「子ども主体のプロジェクト」を柱とし、子どもたちが持つ不安を和らげるよう努めています。特に、学校に通わなくても劣等感や罪悪感を感じないような支援を心掛けており、実際には在籍した生徒の約9割が、通学先の学校での出席認定を得ることができています。
株式会社NIJINの背景
この学校を運営する株式会社NIJINは、「教育から国を照らす」という理念のもと、様々な教育課題の解決を目指しています。設立者で元小学校教師の星野達郎氏は、今の教育システムにおいて、子どもたちが自己を表現できない現状に危機感を抱き、教育を通じて希望をもたらす国づくりを目指しています。NIJINは、教育的挑戦をサポートするための13の仕組みを持ち、教育現場での不登校や教員不足、教師の働き方の改善を目指して活動しています。
このように、NIJINアカデミー青森浪岡校は、ただ学校に通うのではなく、各生徒が自分に合った学びを見つけられる場所です。青森地域の子どもたちにとって、新たな学びのスタイルの選択肢を提供するこの学校の役割は、今後ますます重要になることでしょう。