秋の虫と共に学ぶ、聴覚の変化と重要性を再発見するワークショップ

秋の虫と共に聴覚を学ぶワークショップ

2023年9月の週末、東京都府中市で開催されたワークショップ『よるのむしのねずかん』は、虫の鳴き声を通じて「聞こえることの大切さ」を体験する貴重な機会となりました。この楽しいイベントは、眼鏡市場が主催し、これまでに全国で多くの人々が参加してきた一環です。今回は、府中市のショッピングセンター「ミッテン府中」内のイベントスペースにて、合計63名の家族が参加しました。

音の振動実験

ワークショップでは、参加者は音の振動を体験する実験に取り組みました。黒いビニールを張ったボウルの上に塩を撒き、犬の鳴き声や電話の呼び出し音に合わせてその振動を観察しました。音の種類や大きさによって塩の動きが変わる様子を見て、参加者たちは驚きと興奮の声を上げました。特に、電話の呼び出し音に合わせた時には、一際大きな歓声が上がり、音の力を改めて実感しました。

むしのねオノマトペ

このワークショップの中で、子どもたちは虫の鳴き声を自由に表現するコーナーも楽しみました。「ジュイーン」といった音を声に出してみたり、リアルタイムで感じていることを言葉にしました。この際、大人には聞こえにくい高音のツユムシの鳴き声が聞こえた時には、子どもたちが「聞こえていないの？」と驚く様子も見られました。この瞬間、世代間の音の聞こえ方の違いについての興味が芽生えたようです。

むしのねクイズ

次に、鳴き声を聞いて虫の名前を当てるクイズが行われ、静まり返った会場に耳を澄ます熱心な子どもたちの姿が印象的でした。家族全員が協力し、他の参加者と一緒に問題に挑む様子は、ワークショップの楽しさを倍増させていました。最終的に全問正解した家族もおり、参加者たちの中にはこの活動を通じて音の聞き分けを楽しむことができた人も多かったようです。

参加者の声

参加者からは次々に楽しかったという声が聞かれ、「音の振動実験が特に面白かった」との感想が多く寄せられました。小学2年生の子どもは、「家でも実験したい」と意欲を見せており、保護者の方々も音を文字にする活動が貴重な体験だったと口を揃えていました。また、年齢による聴覚の変化を実感できたことも参加者には好評でした。

ワークショップの意義

日本国内では、高齢者を中心に「聞き取りにくい」と感じている人々が増えているのが現状です。特に高い音が聞こえにくくなる老人性難聴は、徐々に進行するため自身では気付きにくく、放置するとコミュニケーションに支障をきたす可能性があります。眼鏡市場は、この社会的な問題に対応するためワークショップを開催し、参加者に聞き取りの変化を学ぶ機会を提供しています。

今後の活動

今後も眼鏡市場は、静岡県を含む全国各地でのワークショップの開催や、「よるのむしのねずかん」のパネル展示などを計画しています。皆が楽しめ、学びがある場を提供しながら、より健康で豊かな生活をサポートしていく考えです。興味のある方は、ぜひ特設サイトをご覧ください。

このように、『よるのむしのねずかん』を通じたワークショップは、ただの娯楽でなく、聴覚について考えるきっかけを提供してくれる有意義なイベントです。今後もこの活動に注目し、お子さんと一緒に参加されることをおすすめします。