中高生の未来を支える取り組み、CLACKがPCを活用したデジタル教育へ
認定NPO法人CLACKは、サイボウズ株式会社から140台の使用済みPCを寄贈されたことを発表しました。このPCは、経済的に困難を抱える中高生が利用できる情報技術教育を提供するための重要なリソースとなります。
1. CLACKの「Pass the Baton」プロジェクトとは
「Pass the Baton」は、企業から譲渡された使用済みPCを通じ、完全無料でデジタル及びキャリア教育を提供するプロジェクトです。2021年6月にスタートしたこの取り組みは、多くの中高生に自走力を提供し、教育の機会を広げることを目指しています。これにより、受講者は期間に限らず、持続的に学ぶ環境を手に入れることができます。これまでに、1,600台を超えるPCが寄贈されており、その数は今後も増加していく見込みです。
2. 社会的意義とサイボウズの協力
サイボウズは「チームワークあふれる社会を創る」という企業理念のもと、多くの社会課題に取り組んでいます。CLACKの活動に賛同し、今回二度目となる寄贈を行ったサイボウズの協力は、中高生の教育の質を向上させる要素となります。提供されたPCは、パシフィックネットでデータ消去やクリーニングが施された後、中高生に届けられます。
3. 学生の成長とキャリア開発の支援
CLACKが運営するデジタル教育・キャリア教育のプログラムに参加する生徒は、寄贈されたPCを活用することで、専門知識や技術を身に付ける機会を得ます。これにより、中高生たちは貴重なスキルを習得し、将来のキャリアを見据えた自立への一歩を踏み出すことができるのです。彼らの成長は、家庭の経済状況に関わらず、明るい未来を築く鍵を握っています。
4. 今後の展望
CLACKは今後、年間に約300名を受け入れる体制を整え、さらなるプログラム展開を目指します。ただし、支援を必要とする中高生が増加する中で、必要なPCの台数も増加しています。そのため、「Pass the Baton」の取り組みを拡大し、より多くの企業の協力を得ながら改善を重ねていくことが求められています。また、企業のCSR活動やSDGsへの取り組みとして、このプログラムに賛同する企業にも参加を促し、教育や就業機会の拡充を図る予定です。
5. CLACKの活動に参加するには
CLACKでは、PCの寄贈について企業担当者への案内を行っており、今後も多くの協力者を必要としています。興味のある企業はぜひ、公式ページを訪れて詳細を確認してください。また、個人からの寄付も受け付けており、幅広く参加できる機会を提供しています。
CLACKのビジョンには、「どんな環境に生まれ育ったとしても、子どもたちが希望を持ち、ワクワクするような社会を実現する」という強い思いが込められています。これからもCLACKは、社会の中で貧困からの解放を追求し、すべての中高生が輝ける未来を築くために努力していきます。