保育士の本音が見えた!実態調査結果と今後の取り組み
保育士の現状について、株式会社ニチイ学館が実施した『保育士の働き方実態大規模調査』の結果が、保育業界の課題を明らかにし、保育士たちが感じている仕事の魅力も再認識させました。この調査は、合計2,037名の保育士(元保育士や潜在保育士を含む)を対象に行われ、実施期間は2023年6月13日から18日の6日間です。
調査の目的と背景
調査は、保育現場が抱える課題を把握するとともに、保育士たちがその仕事から何を感じ、どうやりがいを見出しているのかを再確認することを目的としています。当コンソーシアムに参加する企業が共同で行ったこのプロジェクトは、保育士の労働環境がどのようなものであるかを明らかにし、今後の改善策を検討するための重要なステップとなりました。
調査結果の概要
調査の結果、保育士たちは仕事に対するやりがいや自身の成長、さらには社会への貢献を強く実感している姿が見て取れました。つまり、子どもたちと直接関わる仕事に喜びを感じている一方で、労働環境の課題も浮き彫りになりました。具体的には、長時間労働や人手不足、さらには低賃金などが指摘され、改善が求められています。
保育イノベーションコンソーシアムの活動
株式会社ニチイ学館は、日本生命保険相互会社が率いる「保育イノベーションコンソーシアム」に参画し、保育業界全体の課題解決に向けた取り組みを進めています。「進もう、保育照らそう、こどもの未来」というステートメントのもと、保育の魅力向上を目指し、さまざまな施策を展開しています。今後、ニチイキッズの保育園でも、この調査結果を基に改善策を実施する予定です。
今後の展望
保育業界では、保育士不足やDX(デジタルトランスフォーメーション)の遅れが深刻な問題となっています。そんな中で、保育士たちの負担軽減や業務効率化を図るための支援システムの導入が急務です。また、共同調達によるコスト削減や、潜在保育士の発掘に向けた施策も検討されています。これらの取り組みを通じて、より持続性のある保育環境の実現を目指していきます。
まとめ
今回の調査は、保育士の本音や労働環境を知る貴重な機会となりました。子どもたちの未来を守るためには、保育士自身が安心して働ける環境が必要です。保育業界全体が一丸となり、今後の取り組みを進めていくことが求められています。保育の現場で働く皆さんが、より充実した日々を送れるよう、私たちも情報提供や応援を続けていきます。