日常の買い物が森をつくる"広島Nudgeの森"
2025年11月16日(日)、広島県東広島市の入野財産区にて、ナッジ株式会社が主導する第4回植樹活動が行われました。この活動は、日々の買い物を通じて森林再生に貢献する"広島Nudgeの森"というプロジェクトの一環で、地域の企業や大学、自治体、市民が協力し合う産官学連携による取り組みです。2022年から始まったこの活動は、地域全体が一体となって森作りに参加する機会を提供しています。
広島Nudgeの森とは?
"広島Nudgeの森"は、日常で使うナッジカードの利用額の一部が、自動的に森林再生活動へ還元される、地域応援型のクレジットカードです。会員は本カードを使って消費を行うことで、総決済額10万円ごとに苗木1本分が植樹活動に寄与します。これにより、利用者は自身の責任で森づくりに参加し、また協賛企業からの特典も享受可能です。
進化する森林再生
ナッジは2022年に東広島市と賀茂地方森林組合と提携し、買い物を通じて地域の森林を育む新たな形を模索しています。これは"グリーンフィンテック"と呼ばれ、現代の消費行動を通じて持続可能な社会に貢献する試みの一部です。この取り組みの中で地域の連携が深まり、地域貢献の重要性が再認識されています。
第4回植樹活動の様子
今年の植樹活動では、地域の協力体制のもと、多くの参加者が集まりました。参加団体には東広島市、入野財産区、賀茂地方森林組合、さらに東広島青年会議所や広島大学の研究チーム、協賛企業としてヤマネホールディングス株式会社や広島ドラゴンフライズも参加しました。これにより、様々なバックグラウンドを持つ人々が共に森づくりに参加する機会が設けられました。
特別講演で学ぶSDGs
植樹の日には、広島大学の西堀教授による特別講演も行われました。「SDGsと生態系」をテーマにしたこの講演は、森の豊かさが持続可能であるためには、土や水、そして多様な生物との共生が不可欠であることを参加者に伝えました。また、ツキノワグマが森の生態系において果たす役割についても触れ、地域住民と野生動物の共存の難しさについて考察されました。
講演の中で「自然との共生」というメッセージが参加者に響き、子どもたちや大人たち自身が森づくりについて考えるきっかけとなりました。加えて、今年は定点カメラで撮影した森の姿も初めて公開され、リアルな森の生態系を感じる機会となりました。
未来に向けた取り組み
このプロジェクトは一度きりの植樹イベントではなく、本格的に森の成長を見守っていく活動として拡張されていく予定です。広島大学による研究活動も続けられ、動物の生息状況や植樹後の森の変化を観察し、地域住民と共に森づくりを行うことを目指しています。参加者にとっては、自然への理解を深める貴重な場であり、地域間のつながりを強化引き続き進めていきます。
地域貢献に興味がある企業や自治体の方には、ナッジカードを活用した取り組みの相談も受け付けています。自社の地域貢献施策として、または地域づくりの一環として、この活動に参加してみてはいかがでしょうか。
まとめ
"広島Nudgeの森"は、日常の買い物を通じた新たな形の環境保全活動です。未来の森づくりに興味を持つ方は是非、この活動に参加して、自分たちの生活がどのように地域や環境に影響を及ぼすかを考えてみてください。持続可能な社会を共に創造する一員として、皆様のご参加をお待ちしています。