「こどもの日」に考える、保育者が教わる子どもの力とは
毎年5月5日に「こどもの日」を祝う日本。しかし、この日が持つ本来の意味や価値は、時として忘れられがちです。その一因として近年は「少子化」や「子育て費用」「保育者不足」といった社会課題が幅を利かせ、子どもたちの持つ独自の力や魅力が陰に隠れがちだからです。
株式会社コドモンは、全国の保育園や幼稚園に勤める保育者404名を対象に、子どもから何を学んでいるのかを調査したレポートを発表しました。この調査の結果、実に9割を超える保育者がこの1年間で子どもたちから「学び」を得た経験があると答えています。特に「常識にとらわれない発想力」が最も多く、この発想力は子どもたちの自由な視点から生まれるものです。
保育者の「学び」の実態
調査を通じて多くの保育者は、子どもを観察する中で、新たな気づきや学びを得たと答えています。
- - エピソード1: 「きれいにしてくれてありがとうだね」と自然に感謝する子どもの姿は、大人が見逃しがちな感情への理解を促します。
- - エピソード2: また、子どもが「ブドウ味のりんご」と独自の発想を表現する場面は、大人が固定観念に囚われてはいけないことを示唆します。これらのエピソードは、子どもたちがどれほどの豊かな発想力を持っているかを示しています。
これらはまさに、保育者たちが子どもから学ぶ姿勢を強調するものであり、子どもの力を最大限に引き出すためには、保育者自身の心の余裕が不可欠であることが緊急課題であることを示しています。
保育者の心のゆとり
調査によれば、83.7%の保育者が「心のゆとり」が子どもたちの成長に必要であると考えています。保育者の心に余裕があると、子どもへの関わり方も大きく変わります。特に「待つ保育」が可能になり、子どもが自らのペースで学びながら成長を実感できる環境が整います。精神的な余白が保育の質に直結することが明らかになっています。
保育職に従事する者として、相手を尊重し、寄り添うことの重要性を強く感じます。このように、心のゆとりがある状態では、「不安な子どもに寄り添う」といった支援ができるようになり、その結果、子どもたちの自主性も育まれます。
こどもの日が教えてくれること
この調査は、子どもたちが持つ力を再認識し、保育者自身がどのように心のゆとりを持つかが、子どもたちの成長を大きく左右することを教えてくれます。
子どもたちが持つ「常識にとらわれない発想力」や「好きなことに没頭する力」、さらには「今を全力で楽しむ力」といった能力を積極的に見習っていきたいものです。また、保育者自身が心の余裕を持ち、大人が学ぶ姿勢を大切にしつつ、子どもたちとの豊かな関わりを育むことが、より良い保育環境の創出につながると確信します。
「こどもの日」を機に、子どもから学び、大人として成長していくことの重要性を考え直すことは、私たち保護者や保育者が共に取り組むべき課題です。子どもたちの力を信じ、その成長をともに支えていきましょう。