多米小学校が創る地域の未来
愛知県豊橋市に位置する市立多米小学校では、明るく元気な子どもたちが、地域の魅力を発掘し、発信する「多米万博2026」を開催しました。2026年2月5日に行われたこのイベントは、約120人の6年生が総合的な学習の一環として、地域の調査から企画、運営までを手掛けた初の行事です。
万博会場は歴史的な木造校舎
会場となったのは、豊橋市民俗資料収蔵室であり、市内で唯一残る木造校舎の多米小学校旧校舎。愛称は「古多米(ふるため)」で、地域の人々に親しまれています。このノスタルジックな校舎を万博の舞台に見立て、「お店」「自然」「歴史」「人」など、さまざまなパビリオンが展開されました。
各パビリオンの魅力
パビリオン①:「お店」
このパビリオンでは、地域の名物ラーメン店やパン店を紹介。メニューや価格帯などを詳しく調査し、訪れる人々に行ってみたくなるようPRしていました。
パビリオン②:「自然」
国の天然記念物である「葦毛湿原」や、朝倉川の上流部で見られるホタルについて説明。多様な生態系を持つ地域の自然を伝えました。
パビリオン③:「歴史」
赤岩寺にある国重要文化財の愛染明王坐像や、「古多米」など歴史的建物についての説明が行われ、地域の歴史の深さが感じられる内容でした。
パビリオン④:「人」
地域の登校の見守り活動や読み聞かせ、食育支援を行う「多米人」を紹介し、地域コミュニティの大切さを訴えました。
また、輪投げや竹トンボなどの昔遊び体験、松ぼっくりに色を塗って作るキーホルダー工房といったものづくり体験も用意され、下級生たちも楽しみながら学ぶことができました。
学びの時間「つながりたい夢」
多米小学校では、地域とのつながりを重視した「つながりたい夢」という時間を設けています。地域の歴史や、そのために尽力する人々の思いを知ることで、子どもたちは地域に愛着を持つようになります。質問をしたり感想を聞いたりすることで、一層深まる理解と愛情。それが最終的には多米の魅力を広めたいという願いへとつながったのです。
笑顔のフィナーレ
今回の万博は、地域を調べた6年生たちが自らの手で企画したイベントで、皆に知ってもらいたいという思いが込められています。入念なリハーサルの成果もあって、参加した子どもたちの中からは「調べるのは難しかったけど、今日は楽しかった」との嬉しい声が上がり、笑顔にあふれていました。
未来に向かってそれぞれの道を歩む彼らにとって、地域への愛着は大きな力です。多米小学校の温もりと地域のつながりを感じさせる「多米万博2026」は、感動と学びの時間でした。これからも地域の魅力を探求し、広めていくことが期待されています。