ボードゲームで広がる地域交流!福岡での新たな挑戦
福岡市のアフタースクール「び場」は、子どもたちが地域の社会課題に挑戦する新しい学びの場を提供しています。特に注目すべきは、ボードゲームを通じて地域の高齢者との交流を深めるプロジェクトです。このプロジェクトでは、認知症予防や孤立防止を目的とし、子どもたちが楽しみながら“ケア”の手段として遊びを活用しています。
子どもたちの好奇心が社会を変える
「び場」は“Mission Based Learning(MBL)”の考え方に基づき、子どもたちが自己の学びを地域社会に生かすという新しいスタイルを確立しています。世界的に見ても、このアプローチは教育界で注目されているものであり、自らの学びを通じて社会課題に挑む力を育むことが重要です。
また、7月6日には、び場が過去のプロジェクトや活動をまとめた電子書籍『心躍る「問い」が生まれる共創コミュニティの育て方』を発売しました。これは、子どもたちが日常的に新しい問いを生み出し、それを通じて地域社会との関係を深めていく様子を描いています。
ボードゲームを通じた交流の意義
今回のボードゲームプロジェクトでは、シニア世代との対話を通じてお互いの理解を深めることが目指されています。子どもたちは、単に遊ぶのではなく、対話や信頼関係を築く過程を通じて、より深い学びを経験しています。ゲーム中に高齢者とのコミュニケーションが生まれ、一方通行の楽しみではなく、相互に学び合う姿勢が根付いています。ある子どもは、高齢者との遊びを通じて「ルールをわかりやすく説明しようとしたけれど、読みづらくなってしまった。でも、一生懸命教えることで気持ちが通じた気がする」と語りました。このような気づきが、社会に開かれた学びの第一歩になります。
共創イベントの開催
子どもたちの学びを更に深めるため、著書『ボードゲームで社会が変わる』の著者である與那覇潤さんと小野卓也さんを招いた共創イベントが開催されます。これにより、子どもたちは「ケア」と「場づくり」と遊びの関係を探求し、実際のボードゲームを通じて新たな価値を体感します。
イベント詳細
- - 開催日: 2025年8月6日(水)、2025年9月23日(火・祝)
- - 時間: 13:30〜15:30
- - 登壇者: 與那覇潤さん(オンライン出演)、小野卓也さん(現地参加)
- - 参加費: 無料(事前申し込み必要)
- - 場所: アフタースクールび場(福岡市南区1-2-13)
まとめ
「子どもたちの心躍る問いから始まる学び」は、学童を越えて地域社会まで進化を遂げています。この活動は単なる教育活動ではなく、私たちの社会そのものへの問いかけでもあります。この夏、地域とのつながりを感じるボードゲームを通じて、あなたも新たな文化の創造に参加してみませんか?