素晴らしい体験!虫の声を響かせるワークショップ
目の前には、いくつもの小さな虫たちの音が満ちています。子どもたちは、その音を楽しみながら『聞こえる』ことの重要さを学ぶための特別なワークショップ『よるのむしのねずかん』に参加しました。このイベントは、眼鏡市場が主催し、山梨県の「はなぶさふれあい児童館」で行われました。
働きかける『聞き取り』の大切さ
現在、日本には1,000万人以上も「聞き取りが困難な方」がいると言われています。特に、高齢者が経験する老人性難聴は進行がゆっくりで、自覚しにくいため他者とのコミュニケーションに支障をきたすケースが多く見受けられます。このような問題に対処するために眼鏡市場は、虫の声を通して『聞こえることの大切さ』を体感できる冊子『よるのむしのねずかん』を制作しました。
この冊子は、虫の鳴き声を楽しむことを通じて、高周波の音を覚え、音の聞こえ方の変化を体験する道具として役立っています。現在は電子版として公開されており、スマートフォンを利用して簡単に「聞こえチェック」も行えます。ワークショップでは、実際に虫の声を聞き分けたり、音の振動を観察するなど、さまざまな学びが提供されています。
ワークショップの開催内容
1. 音の振動実験
参加した子どもたちは、ボウルに張った黒いビニールに塩を撒き、音の振動を観察しました。犬の鳴き声や電話の呼び出し音に合わせて塩が振動する様子は非常に興味深く、一番大きな振動を見せる電話の呼び出し音が鳴った瞬間には、歓声が上がりました。音の大きさや種類によって振動がどのように変わるか、実体験を通じて理解することができました。
2. むしのねオノマトペ
次に行われたのは、虫の声を自由に表現するワークです。子どもたちは、スズムシやコオロギなどの声を聞き、そのままの音をオノマトペで表現しました。「リーンリーン!」と声を揃えたり、エンマコオロギの鳴き声を真似する子どもたちの姿は、楽しさと興味でいっぱいでした。
3. むしのねクイズ
ゲーム感覚で参加するクイズも盛り上がりました。自分たちが表現した虫の声をヒントにしながら、友達や先生と協力し合いながら答えを考える姿勢が印象的でした。中でも、大人には聞こえない高い鳴き声のツユムシの鳴く場面では、子どもたちが大人の不思議そうな反応を観察している光景があり、子どもたちの『聞こえ』への意識が高まっている様子が伺えました。
今後の展望
眼鏡市場は、今後も静岡県内での活動に加え、他の県でもワークショップを開催し、『よるのむしのねずかん』のパネル展示を行う計画を立てています。私たちの企業理念である『関わる皆の幸せを実現し、笑顔を創造する』を基に、人々の健康や暮らしに寄り添い、社会問題に対しても真摯に取り組んでいく所存です。
興味のある方は、ぜひ特設サイトを訪れて、虫の音の世界を体験してみてください!