2025年12月6日、横浜美術館のリニューアルオープン記念展「いつもとなりにいるから日本と韓国、アートの80年」が、ついに開幕します。本展では、1965年に締結された日韓国交正常化から60年の節目を迎え、両国のアートを通じて歴史や文化を深く掘り下げる様子が堪能できます。
日本と韓国は地理的にも文化的にも近い関係にあり、長い歴史を共有しています。最近では、K-POPをはじめとした韓国の文化が日本を含む世界中で人気を博し、私たちの生活に自然と溶け込んでいます。この展覧会は、互いの国を理解し、さらなる交流を促進することを目的としており、アートを通じて「お隣さん」とのつながりを再考する機会を提供しています。
本展の見どころは何といっても、両国の国公立美術館が協力して実現した共同企画です。約3年間の準備期間を経て、日韓のアートシーンから選りすぐりの作品が集まりました。展示される作品は、50組以上の作家による約160点にも及び、韓国の国立現代美術館からも厳選された19点が来日しています。また日本で初公開となる作品や、本展のために制作された新作も登場します。
展覧会は、1945年以降の日韓美術の関係史をひも解く初の大規模展示です。この機会に、両国のアートを通じて、私たちの日常や未来の可能性を考察することができるでしょう。また、アートは反発を生じることもありますが、それを通じて私たち自身を見つめ直す機会を与えてくれます。
さらに、会期中には特別な関連イベントも多数予定されています。横浜美術館のレクチャーホールでは、参加作家と対談者によるトークイベントや、上映会が開催されます。これには、日韓アートに関する深い視点や制作背景が語られる貴重な機会となるでしょう。また、シンポジウムも予定されており、専門家たちが集まって展覧会のテーマを深堀りします。
展覧会の会期は2025年12月6日から2026年3月22日までで、開館時間は午前10時から午後6時まで。木曜日は休館日ですので、訪れる際はご注意ください。一般観覧料は2,000円で、大学生や中学生以下には割引が適用されます。
また、ミュージアムショップでは韓国の国立現代美術館と共同企画されたオリジナルグッズや陶芸作家の作品を展示販売しています。特に陶芸作家オク・ウンヒさんの作品は、韓国と日本の文化が融合したユニークなデザインが特徴です。
さらに、展覧会を記念したオリジナルメニュー「いちごのおしゃべり」もカフェ馬車道十番館で楽しむことができます。このメニューはかつて提供されていた「かまくら」をアレンジしたもので、まるでお互いの絆を表現したようなかわいらしいビジュアルが特徴です。
この展覧会は、両国のアートが共鳴し合いながら新しい価値を生み出し、今後の関係構築に寄与することを願っています。日々の暮らしの中で感じる文化の豊かさを再発見するために、ぜひ足を運んでみてください。