熊本県天草市に新たな子育てデジタル支援サービス
熊本県の天草市で、母子モ株式会社が提供する「子育てDX®」が導入され、親たちに新しい便利な支援がもたらされることになりました。2023年7月1日より運用開始されたこのサービスは、特に妊娠を希望する方や子育て中の家族にとって、大きな助けとなることでしょう。
天草市の取り組み
天草市は「ともに支え合い、ともに育ち、こどもたちの夢・希望・笑顔あふれるまち」を基本理念に掲げ、子供たちが健やかに成長できる環境づくりに力を入れています。2020年8月には、母子手帳アプリ『母子モ』を介して、妊産婦と子供の健康データを記録・管理することができる『ココてらす』が導入され、地域の子育て情報もスムーズに受け取ることができるようになりました。
デジタル化による利便性向上
今回の「伴走型相談支援サービス」の導入により、今まで紙で行われていた妊娠届の提出や母子健康手帳の交付予約が、アプリを使って簡単に行えるようになります。これにより、利用者は24時間好きな時間に手続きができ、待ち時間や混雑を回避できるため、ストレスの少ない子育て環境が期待されます。
行政職員側も、アプリを通じた事前データの取得により、業務の効率化が図れます。こうした取り組みは、保護者の利便性を高め、安心できる子育て環境の実現に大きく寄与するでしょう。
実際のサービス内容
『ココてらす』は、妊産婦と子供の健康データの管理、予防接種のスケジュール、おすすめの育児アドバイスを提供し、さらには地域の子育て情報も受け取れる機能を備えています。また、一緒に住む祖父母など家族と情報を共有することができるため、育児を支えるネットワークを築くのにも役立ちます。
熊本県天草市市長からのコメント
市長の馬場昭治氏は、導入された『ココてらす』が子育て世代の支援に役立ち、妊娠から育児にかけて切れ目のないサポートを提供することを強調しています。市は今後もデジタル技術を活用し、利用者のニーズに応じた支援を続けていくと述べています。
目指す未来とサービスの展望
母子モ株式会社のビジョンとして、2030年までに子育てに関する情報を必要な人へ届け、保護者や自治体の手間を軽減することが掲げられています。『子育てDX』は、その実現に向けて、乳幼児の定期予防接種予診票のデジタル化など、地域の実証を行いながら新しい子育て支援の確立を進めています。
子育て支援はただのサービスではなく、地域全体で育てていくもの。天草市の取り組みは、他地域へも波及し、多くの家庭にとって希望の光となることを願っています。自分たちの子育てがより簡便で安心できる社会が実現することを期待したいですね。