いすみ市新入学児童向け！軽量ランドセル無償配布の取り組み

いすみ市が主導する新入学児童向けランドセル無償配布事業

千葉県いすみ市が発表した「新入学児童軽量ランドセル配布事業」において、布製ランドセル「RAKUSACK JUNIOR（ラクサックジュニア）」が採択され、令和7年度の新入生に無償で配布されることになりました。この取り組みは、子育て世帯の経済的負担を軽くし、児童の健全な成長を促進するための一環です。

ラクサックジュニアの選定理由

いすみ市が「ラクサックジュニア」を選んだ理由はいくつかあります。まず、同商品は2020年に発売され、以来多くの販売実績を持つ布製ランドセルとして知られています。従来のランドセルの形状を踏襲しており、見た目や使い方に違和感がありません。また、異なる体型に対応した３サイズ展開と、豊富なカラーバリエーションも評価されました。

さらに、このランドセルには品質保証や故障時の対応体制も整っており、身体への負担を軽減するための工夫が多く施されています。これらの点が、市の支援活動にフィットすると判断されたようです。

近年のランドセル無償配布の動向

最近では、自治体によるランドセルや布製ランドセルの無償配布が増えてきています。フットマークの「ラクサックジュニア」が採用されたのは、いすみ市が初めてではなく、茨城県の土浦市、かすみがうら市、宮崎県の木城町に次ぐ支援の一環です。この流れは、地域社会における子育て支援の重要性を示しています。

フットマーク株式会社の担当者は「いすみ市と一緒にこの取り組みを進められることを大変嬉しく思います。新入生やその保護者にとって「ラクサックジュニア」を選んでよかったと思える製品を提供し続けることを目指しています」とコメントしています。

「ラクサックジュニア」が生まれた背景

「ラクサック」シリーズは、登校時の負担を軽減することを目的に2017年に誕生しました。当初は中学生向けカバンとして開発され、小学生向けの「ラクサックジュニア」は2020年に登場しました。布製ランドセルは「機能性ランドセル」として新しい選択肢として注目されています。

市場動向

布ランドセル市場は、最近では大手企業の参入が増えており、拡大が期待されています。2020年の調査では、90％以上の家庭が新入学時にランドセルを購入する意向を示しました。このランドセルは日本の独自文化として根付いており、選択肢が多様化しています。フットマークは、色やブランドよりも「子どもの身体への負担軽減」を重視し、展開を続けています。

「ラクサックジュニア」の特長

ラクサックジュニアは、背負ったときに「軽く感じる」ための工夫が施されています。特許技術である「ブックストラップ」を採用し、登山用バックパックの構造を参考に重い荷物を背中にしっかりと固定することで、軽く感じる効果が得られるよう設計されています。

さらに、3Dパターンの肩ベルトが子供の体型にフィットし、荷物の揺れを軽減します。調節可能なショルダーストラップとチェストストラップにより、子供の身体に合わせて位置を調整でき、負担を軽減させます。

子供の荷物の重さ問題

小学生の荷物が重いという問題も依然として社会課題です。新学習指導要領に基づくICT教育の影響で、小学生にはタブレット端末が支給され、ランドセルの中身は教科書とタブレットの併用となり、荷物が増加しています。調査によると、小学1～3年生のランドセルの平均重量は4.13キロであり、大多数の子供たちが荷物の重さを実感しているとされています。

これからの展望

ラクサックジュニアは2020年の発売以来、毎年150％の販売増加を記録しています。また、貸出サービスを利用した多くの方が製品を購入していることから、選ばれる理由が多いと言えるでしょう。今後もフットマークは、地元自治体との連携を強化し、子育て支援に貢献していく所存です。これからも「ラクサックジュニア」を通じて、子供たちの通学時の負担を軽減し、健やかな成長を応援する活動を続けていきます。