心身障がい児コンサート
2025-02-07 13:40:03

重症心身障がい児と家族が楽しむ新春コンサートの様子をレポート

COCOLON新春コンサートの様子



重症心身障がい児を支援する特定非営利活動法人EPOが主催した「COCOLON新春コンサート」が、2025年1月11日、東京のタワーホール船堀で開催されました。

このイベントには、41組、162名の家族が参加し、医療的なケアが必要なお子様たちが楽しめるよう配慮された環境が整えられました。毎年、家族がリラックスして音楽を楽しむことができる場を提供しているCOCOLONですが、今回は特にその意義が感じられる内容となりました。

障がい者でも参加しやすいコンサート



例年クリスマスシーズンに開催されていたこのコンサートは、今年はホールの予約の都合から年明けに変更されました。参加するお子様たちが快適に過ごせるよう、通常の椅子ではなくクッションフロアを設置。これにより、座ったり横になったり、あるいは車いすやバギーを使っても自由に楽しめる席取りがなされました。

屋内のため、雨天や医療的ケア、さらにはおむつ交換の心配もなく、安心して参加できる環境が整っています。このように、参加者のニーズに応える形での配慮がなされています。

音楽と参加体験



演奏は、子ども向け楽曲を得意とする音楽ユニット「音のなかまたち」によって行われ、家族全員が楽しめる内容でした。弦楽器や木管楽器が披露される中で、「にじの向こうに」や「公園に行きましょう」といったおなじみの楽曲が会場に響き渡り、子どもたちの笑顔が印象的でした。

公演中には抽選で選ばれた家族が舞台上で演技をする「バスにのって」という演目に参加するユニークな企画もありました。この機会に、観客は「演者」の実感を持つことができ、貴重な体験となりました。さらに、リクエストを受けて即興で演奏するパフォーマンスも評価され、会場は笑いと歓声に包まれました。

ハイブリッドでの参加機会



参加できなかった方々にも楽しんでもらえるよう、2部公演では初めてライブ配信を実施。遠方にいる家族や体調不良の参加者でも自宅からコンサートを視聴できる方法が用意されました。映像や音楽を通じて、現地の雰囲気を感じることができ、オンラインでも音楽の楽しさを共有する新たな試みが成功しました。

アーカイブ配信もあり、後日でも鑑賞することが可能です。このように、より多くの家族に音楽を届ける工夫がなされています。

参加者の感想



参加した家族からは、「大好きなたくみお兄さんの歌を聴けて嬉しかった!」や「初めてのコンサートで楽しかった!」という声が多く寄せられました。音楽を通じての絆が生まれた瞬間に、参加者ひとりひとりが喜びを感じていました。

今後の展開について



COCOLONは、今回の成功を受けて、今後も重症心身障がい児とその家族が参加できる様々なイベントやセミナーを計画しています。音楽を通じた交流の場を増やし、より多くの家族が楽しみや学びを得られるような活動を進める意向です。

重症心身障がい児とその家族のための「繋がり、学び、遊び、楽しみ」に満ちた受け皿として、COCOLONが今後も地域での活動を拡大していくことを願っています。


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