六瀬ほしのさと小学校:子どもの主体性を大切にした新たな学びの場
兵庫県猪名川町、新たな教育の試みが始まろうとしています。旧六瀬中学校の跡地で開校予定の「六瀬ほしのさと小学校」は、子どもたちが自らの「自分らしさ」に気づくことを目指した、体験と対話を重視する教育を提供する私立の小学校です。この学校は、子ども一人一人の個性を尊重し、彼ら自身の世界観を広げることに重点を置いています。
体験を通じた学びの環境
この小学校の特徴は、単に勉強するだけの場所ではなく、実際の体験を通じて学ぶ環境にあります。例えば、農作業や動物の世話、木工や料理、地域探検など、五感を生かしながら様々な体験を行います。こうした直接的な体験が、子どもたちに「なぜ?」や「もっと知りたい!」という疑問を育み、自然と学びへとつながっていくのです。
こうした学びを支えるために、学校ではエントランスに「図書・交流スペース」を設置します。このスペースには、様々な図書が並び、子どもたちが興味のあるテーマについて自主的に調べ、学ぶことができる環境を整えます。本を身近に置くことで、彼らの探求心を刺激し、より深い学びへと導いていくことを目指しています。また、将来的には地域の人々にも開放し、子どもたちと地域との交流の場とする計画です。
廃校の利用と地域活性化
日本全国では毎年約450校もの学校が廃校となっており、この跡地活用が大きな課題となっています。特に、コロナ禍以降、自然豊かな場所で育てたいと考える家庭が増えてきています。旧六瀬中学校周辺は、豊かな自然と都会へのアクセスが良いという理想的な環境が整っています。この地域を最大限に生かすため、「学校法人あけぼの学園」と「認定NPO法人コクレオの森」が協力し、「六瀬ほしのさと小学校」の設立を進めています。
寄附のお願いとコミュニティの未来
このプロジェクトでは、新たに設置される「図書・交流スペース」の改修のため、1,600万円の寄附を集めています。目標金額に達しなかった場合でも、集まった資金は本事業の一環として使われる予定です。さらに、寄附者にはお礼の品を選んでいただける仕組みも用意されており、幅広いサポートを募っています。
「六瀬ほしのさと小学校」は、教育移住の促進や空き家を活用した地域の活性化を目指しています。地元の公立学校との連携も進め、地域全体で「学び」を通じた交流が広がることを期待しています。
まとめ
「どの子も、子どもは星」という理念のもと、一人ひとりの子どもが自分らしく成長できる場所を作ることを目指す「六瀬ほしのさと小学校」。この新たな挑戦が、今後どのように子どもたちの未来を切り開いていくのか、非常に楽しみです。
学校概要
- - 所在地:兵庫県川辺郡猪名川町笹尾字大作14-1
- - 運営法人:学校法人あけぼの学園
- - 協力団体:認定NPO法人コクレオの森
- - 公式HP:六瀬ほしのさと小学校
お問い合わせ先
- - 認定NPO法人コクレオの森(箕面こどもの森学園)
- - TEL&FAX:072-735-7676
- - メール:info@cokreono-mori.com
- - HP:コクレオの森