2025年6月1日、東京音楽大学池袋キャンパスで特別な交流演奏会が開催されます。主催は一般社団法人エル・システマジャパンで、カナダの音楽団体であるオーキドストラおよびシステマ・ニューブランズウィックのユースオーケストラが来日し、日本の子どもたちと共演します。このイベントは、国立カナダナショナル管弦楽団の奏者を指導者として迎え、音楽を通じて国際的な親睦を図ることを目的としています。
エル・システマは社会的な課題を解決するために音楽教育を通じて成長を促すプログラムで、世界中で70カ国以上に広がる理念を持っています。日本でも、2012年の団体設立以来、東日本大震災での音楽教育を通じた子どもたちの支援が展開されています。その成果が実を結び、今回は海外のユースオーケストラと共演する運びとなりました。
今回の交流演奏会では、大槌子どもオーケストラ、相馬子どもオーケストラ、駒ヶ根子どもオーケストラから選抜された代表メンバーが、カナダ側からもオーキドストラ及びシステマ・ニューブランズウィックの選抜メンバーと共に演奏を行います。予定されているプログラムには、ヴィヴァルディの「四季」、モーツァルトのディヴェルティメント、チャイコフスキーの弦楽セレナーデなど、クラシックの名曲が含まれ、国境を越えた音楽での共演が楽しみです。
コロナ禍の影響で国際交流が厳しくなっていた中、こうした機会はとても貴重です。エル・システマジャパンでは、子どもたちに音楽を通じて広がる世界を体験させ、成長を促す取り組みを続けています。今回の交流演奏会は、2019年以来6年ぶりの海外交流演奏会として位置づけられ、参加する子どもたちはこの特別な日のために一生懸命に練習を重ねています。
この交流演奏会にかかる費用は、クラウドファンディングを通じて支援を募っています。会場費用は国立カナダナショナル管弦楽団や東京音楽大学からの支援で賄われますが、参加する子どもたちの交通費や宿泊費、引率スタッフの費用を合わせて100万円の支援が必要です。クラウドファンディングプラットフォーム「READYFOR」を通じて、2025年4月19日から5月28日まで支援の呼びかけを行います。
リターンとして交流演奏会への招待券やハンドメイドの大漁旗バッグなど、多彩なリターンも用意されています。子どもたちがこの体験を通じて、音楽がもたらす可能性やつながりを実感し、将来的に豊かな人間性を育むことができるよう、その支援を是非ともご検討ください。
この交流演奏会が成功することで、音楽を通じての国際交流がさらに深まり、未来の世代により良い影響を与えることを期待しています。これからの活動にもぜひご注目ください。