ペットボトルキャップが子どもを救う！ワクチン支援活動の全貌

「ペットボトルキャップ回収リサイクル活動」では、私たちの日常の中で捨てるはずのキャップが、途上国の子どもたちにとって大切なワクチンになることをご存知でしょうか。ここでは、このユニークな活動の詳細と、その意義についてご紹介します。

1. ペットボトルキャップを集める意義とは

「認定NPO法人世界の子どもにワクチンを日本委員会」（JCV）は、このキャップ回収活動を通じて、ポリオやはしか、結核といった感染症から命を守るワクチンを提供しています。毎年、全国の回収・リサイクル事業者が集めたキャップから、なんと約150万人分のワクチンが支援されており、この活動は2005年に始まり、今や広範囲にわたって展開されています。

2. 誰でも簡単に参加できる

この活動は、老若男女を問わず誰でも参加できる点が魅力です。普段の生活の中で、無意識に捨てていたペットボトルキャップを集めるだけで、途上国の子どもたちの生活に明るい未来をもたらすことができるのです。実際に、JCVと提携している回収ポイントは全国に100拠点以上あり、リサイクルを通じて環境を守りながら、社会貢献を果たせる場として、多くの人々に支持されています。

3. リサイクルの進展

ペットボトルキャップはプラスチックの一種で、適切に回収・分別を行うことで質の良いリサイクル素材が生成できます。近年、SDGsに対する意識の高まりから、家庭や企業でのリサイクルが進んでおり、新たに発売された「SEVEN GOALS」キャップ回収BOXも多くの人々の関心を集めています。このBOXを通じて集まったキャップも、子どもワクチン支援に貢献します。

4. SNSを利用した啓発活動

JCVでは、「#キャップアクション」と題したキャンペーンを通じて、SNS上での啓発活動も行っています。利用者がペットボトルキャップを持った写真を投稿し、その投稿数に応じてワクチン支援につながる仕組みが話題です。昨年、参加者は1万件以上の投稿をし、多くの人がこの活動に関心を寄せています。

5. 子どもたちを救うワクチンの重要性

ワクチンは感染症から子どもたちの命を守る重要な手段です。途上国では、1日あたり約4,000人の子どもがワクチンを受けずに命を失っています。1人分のワクチンはわずか20円と手頃であり、私たちの小さな行動が、彼らの未来を変える力を持っています。JCVは、これまでに1億3,377万3,465人の子どもたちにワクチンを届けてきました。